19/02/04 18:20:31.34 ETBAXK5l9.net
大学生の就職活動といえば、企業の採用説明会やセミナーに参加し、決まった時期にエントリーして、採用試験を受ける。こうした風景に、今、変化の動きが見られている。スマホ世代の学生の情報収集の方法が変わったことで、企業側も戦略の見直しを迫られているのだ。ITツールを導入した「デジタル採用」時代の到来だ。
就活にスマホは“当たり前”
その変化は一目瞭然だった。
会場の半数近い学生は私服姿。特に目につくのはスマホを眺めて行動する学生たちだ。
何人かの学生に話を聞いてみると、共通するのが就活の情報収集の主戦場がスマホに移っている点だ。気になる企業の採用情報は「インスタやツイッターに流れてくる」といった具合に、話を聞いた学生はみな「情報収集はスマホでほぼ完結する」と答えた。
変わる企業の戦略
情報通信大手のNTTデータ。これまでは採用説明会やセミナーを開き、学生からの応募を待つ採用方法をとっていたが、あるITツールを取り入れ、ことしからその戦略を変えた。
学生の行動をインターネット上で分析して、会社への興味・関心を探ろうというものだ。対象とするのは採用ホームページや人事部から送るメールで、学生のクリック回数などを基に点数化する。
例えば、ホームページを見れば5点、メールを開ければ10点、メールの中のリンクを開いて会社説明の動画まで見ていれば20点とし、点数が高ければ、会社に対する関心が高いと見なす。本当に関心を持っている学生を見極めるのがねらいだ。
つながり方にも変化
決められた就活時期だけではなく、長期に企業と関係を持てる。
「応募ボタン」ではなく「フォローボタン」。フォローした企業の情報はタイムラインでみえるようになり、フォロー相手の企業とはチャットを通して連絡をとることができる。
情報を見たい時だけアプリを開けば、SNS感覚で情報を収集することができるのが特徴だ。
決め手は人間どうしのやり取り
一方で、採用活動の効率が上がることは大事だが、最後の決め手は、直接会った時の印象など人間どうしのやり取りなのは以前と変わらない。
企業側も学生側も、デジタルの行動に加えて、それぞれの魅力をどこまで高められるかが重要になりそうだ。
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