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宇宙・サイバー、自衛隊初の統合部隊創設へ 防衛省検討
2019.1.28 07:00政治政策
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防衛省が、宇宙・サイバー・電磁波という「新たな領域」の防衛を担う統合部隊の創設を検討していることが27日、分かった。
従来の陸海空3自衛隊という軍種と3自衛隊を運用する統合幕僚監部(統幕)とは別枠の部隊で、司令部を備えた「機能統合組織」と位置付け、発足すれば自衛隊初となる。機能統合軍としてサイバー軍などを設けている米軍を参考に新領域での対処力を強化する。
統合部隊の創設は政府が昨年末に改定した防衛力整備の基本指針「防衛計画の大綱」と、それに基づく来年度からの「中期防衛力整備計画」を受けた措置だ。従来の陸海空の領域と新たな3領域を融合させる「領域横断作戦」を実現するための態勢構築の柱で、3自衛隊の隊員で構成する統合部隊とする。
防衛大綱は領域横断作戦に関し「効率的な部隊運用態勢を統幕で強化する」と明記し、中期防は「新たな領域にかかる機能を一元的に運用する組織について必要な措置を講ずる」と打ち出した。この方針に沿い、統合部隊は統幕の機能強化を基礎にして創設する。
統合部隊のモデルとなるのはサイバー防衛隊で、同隊は平成26年、3自衛隊の隊員で構成する統合部隊として新設。同隊は統幕指揮通信システム部の管理下で防衛省・自衛隊の情報通信ネットワークの監視とサイバー攻撃への対処を行っており、サイバー反撃能力の保有も視野に隊員を現状の約110人から千人規模に拡充するなど改編した上で統合部隊に組み込む。
電磁波を使った電子戦を担う機能も統合部隊に据える。防衛大綱は敵のレーダーや通信を無力化する能力の保有を明示し、自衛隊は敵の装備の電磁波を攻撃できる装備を導入。統幕指揮通信システム部を改編・強化し、担当組織と隊員を統合部隊に移す。
宇宙領域では日本の人工衛星が破壊されるのを警戒したり、敵の衛星利用を妨げたりするため空自に宇宙領域専門部隊を新設。宇宙航空研究開発機構(JAXA)や米国などとの連携が欠かせないため、3自衛隊の隊員を集めた組織に改編、統合部隊に組み入れることを検討する。
機能統合組織は、陸海空軍など複数の軍種で編成、運用される。米軍には機能別に編成されたサイバー軍や核兵器などを担当する戦略軍など機能統合軍が4つあり、トランプ米大統領は宇宙統合軍の創設も指示。インド太平洋軍など6つの地域統合軍もある。