19/01/18 11:02:03.34 he8Il7/m9.net
◆ 地球の磁場に異変。その原因は不明。
地球の磁場に原因不明の異変の兆しが現れている。
地球の磁極は毎年数キロほど”散歩”をするのだが、ここ数年の北極の動きはどんどん不可解なことになってきている。
最新のレポートによると、どうしたわけか、北極の磁極がカナダからシベリアへと不規則にズレてきているようだという。
■ 磁場の異変により地球の磁場マップの改定が迫られる
研究に携わっているイギリス・英リーズ大学のフィル・リバモア氏は、「磁北極の位置は2つの大きな磁場の区画によって決められているようだ。1つはカナダの地下、もう1つはシベリアの地下にある。この競争にシベリア区画が勝利しつつある」と語る。
アメリカ海洋大気庁(NOAA)では、5年ごとに地球の磁場マップを世界磁気モデル(World Magnetic Model)で作成している。
その最新版は2015年作成のもので、次回は2020年を予定していたのだが、最近の薄気味悪い挙動のおかげで、予定よりも早く地図を改定する必要に迫られた。
その改定版は1月15日に公開されるはずだったが、最近のアメリカの政府閉鎖のせいで延期となり、早くても1月30日とされている。
2015年に作成された世界磁気モデルによる磁場マップ
URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
■ 複雑で難解を極める磁場パターン
地球の磁場は核内部で対流する溶鉄によって生じている。
それは複雑怪奇な様相で、そのために磁場のパターンをモデル化することや予測することは極めて難しい。
その複雑さに輪をかけるように、2016年には南米で突然の地磁気パルスが生じている。
最近の不可解な変動はこれに起因するのではと推測されている。
しかしカナダの地下にある磁場がかくも奇妙な態様で弱まっているように見える理由は、ほとんど分からない。
■ 磁場の異変はナビゲーションシステムに影響
磁場が狂うと我々の生活にも影響を与える。実は磁場はさまざまなナビゲーションに大きく関与している。
ぱっと思い浮かぶのは磁場の作用によって針を動かす昔ながらのコンパスであるが、最先端のナビゲーションシステムも磁場を利用する。
現時点での異常は、こうした機器を役立たずにするほどではないが、不測の事態に備えて監視を続ける必要はある。
■ 地磁気逆転の前兆なのか?
なにしろ、とんでもない磁場の変動が起きる可能性は否定できない。
磁極が文字通り逆転してしまう地磁気逆転という現象は確かにある。
それが最後に起きたのは78万1000年前のことだが、過去2000万年のスパンでは概ね30万年ごとに起きていると考えれらている。
この研究レポートは『Nature』に掲載された。
References:Earth's Magnetic Field Is Up To Some Seriously Weird Stuff And No One Knows Why/ written by hiroching / edited by parumo
イメージ写真:URLリンク(livedoor.blogimg.jp)
カラパイア 2019年01月18日
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