18/12/29 11:12:28.72 CAP_USER9.net
日本、ロシア双方の200カイリ水域での来年の操業条件を決める日ロ漁業委員会(地先沖合交渉)は、約30年ぶりに交渉を越年させる。今月上旬、ロシア側が日本水域での漁獲割当量の大幅増を求めたため合意に至らず、再交渉のメドが立たなかった。例年1月から北方領土周辺で行っているマダラ底はえ縄漁は見合わせになり、地元の漁業者からは不安の声が上がっている。
日ロ地先沖合交渉は1984年に発効した協定に基づき、毎年11~12月に、翌年の操業条件を協議する。今年は12月3~7日に東京都内で交渉が行われたが、ロシア側が上積みを求めた漁獲割当量と、日本側の想定にかなりの開きがあった。水産庁によると、交渉の越年は1989年以来となる。
交渉が妥結しないまま新年を迎える根室市内の漁業者には動揺が広がっている。
根室漁協などによると、昨冬は18隻が北方領土周辺のロシア主張200カイリ内でマダラ底はえ縄漁に従事。2月ごろまで操業する底はえ縄漁船の多くは、秋のサンマ棒受け網漁を終えた船が設備を代えて行う。ロシア水域でマダラ漁ができなければ、年間の操業ローテーションに空白が生じてしまう。
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