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2013年12月に中華料理店「餃子の王将」を展開する王将フードサービスの社長だった大東（おおひがし）隆行さん（当時72歳）が京都市山科区の本社前で射殺された事件は19日、未解決のまま5年を迎えた。直接的な関与を示す証拠は乏しく、捜査は難航。警察幹部が現場で改めて事件解決を誓い、遺族らが情報提供を呼び掛けた。
大東さんは13年12月19日午前5時45分ごろ、運転していた車を降りた直後、至近距離から25口径の拳銃で胸や腹に4発の銃弾を受けた。
事件から5年のこの日早朝、京都府警の垣内伸吾刑事部長や仲川徹捜査1課長らが現場で献花し黙とうした後、JR山科駅前で遺族らと情報提供を呼び掛けるポケットティッシュを配った。
渡辺直人社長は「大東前社長は全従業員にとって父親のような存在だった。事件解決のため捜査にこれからも全力で協力したい」と話した。大東さんの長男剛志さん（44）は「5年経過した今だから言えることがあれば、情報をお願いします」とのコメントを出した。
府警は今年11月末までに延べ約16万5000人の捜査員を投入し、社員や取引業者ら約1900人に聴取。計約610件の情報提供があったが、この1年は十数件にとどまる。現場付近で発見されたたばこの吸い殻から福岡県に拠点を置く暴力団関係者の男のDNA型を検出したが、関与は明らかになっていない。情報提供は府警山科署捜査本部（0120・08・9110）。【大東祐紀】
毎日新聞2018年12月19日 10時45分(最終更新 12月19日 10時49分)
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