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憲法を分かりやすく解説した『檻(おり)の中のライオン』の著者の弁護士の楾大樹(はんどうたいき)さん(43)=広島弁護士会=が、中央区の府立労働センターで講演した。本の内容と同じように憲法を檻に、権力をライオンに例えて説明し、「国家権力というライオンを憲法という檻で縛ることが立憲主義の考え方だ」と語った。
気軽な雰囲気の学習会「憲法カフェ」の一つとして、大阪地域合同労働組合などが15日に開き、約40人が参加した。
楾さんは憲法を守る義務は国民にはなく、国会議員などに課されていると説明。その上で「権力はみんなのために使われると役に立つが、いったん権力を握った人は自分のために使いがちだ」と濫用(らんよう)される危険性を指摘した。
安倍政権下で成立した特定秘密保護法や安保法制などは憲法違反に当たるとの指摘があるとし、「最近、ライオンが檻を破ってウロウロしている。かみつかれてからでは手遅れになる」と訴えた。
さらに「(権力者が)憲法を変えたいと言ったときは、疑う視点が不可欠だ」と強調し、「憲法改正の国民投票で判断を迫られるかもしれない。知識と判断力を身に付けてほしい」と呼び掛けた。
楾大樹さん
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大阪日日新聞 2018年11月30日
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