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スパイ活動中の武力行使容認へ、豪政府が法案提出
オーストラリア国旗(2016年4月25日撮影)。(c)FRANCOIS NASCIMBENI / AFP
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AFP 2018年11月29日 17:45 発信地:シドニー/オーストラリア [ オーストラリア アジア・オセアニア ]
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【11月29日 AFP】オーストラリアの保守連合政権は29日、海外で活動する自国のスパイにより広範な裁量権を与え、殺傷力のある武器の使用も認める法案を議会に提出した。
法案では、海外で作戦行動中の豪秘密情報部(ASIS)の職員に、自衛の域をはるかに超えた「合理的な力の行使」を認めている。
これにより、ASISの職員・工作員は火器を使用しやすくなるほか、任務をおびやかす人物の拘束・拘禁もできるようになる。また、第三者や人質を守るための武力行使も可能になる。
マリス・ペイン(Marise Payne)外相は、「より複雑化する」世界と、現行法が制定された10年以上前には「予期し得なかった新たな状況」を理由に、改正案の正当性を主張した。
現行法では、情報員は自身と同僚の職員・工作員の身を守る場合にのみ武力行使が認められている。
豪政府の法律顧問らはこの点について、スパイが任務の過程で第三者の身を守った結果、法律に違反する恐れがあると懸念を表明していた。
法案をめぐっては、スパイに準軍事的な特殊部隊のような活動を許可することになるのではないかとの指摘があるが、政府は29日の議会で、「ASISは攻撃的な武力を保有せず、求めることもない」と説明し、疑念の払拭に努めた。(c)AFP