18/11/24 20:10:10.85 CAP_USER9.net
■人材会社が農業の手伝い
11月10日、愛知県の豊田市駅前で、日系3世の村山グスタボさん(28)と待ち合わせた。前日の大雨がうそのように、青空が広がっていた
紅葉がきれいな山道を運転してグスタボさんが連れて行ってくれたのは、豊田市駅から1時間ほどの農村部にある築羽農村環境改善センター。ここで開かれる感謝祭に参加するためだった。
グスタボさんが働く人材会社「マントゥーマン」(本社・名古屋市)は4年前からここで、農業の手伝いをしている。名付けて「元気ファーム」。農業の担い手がなく荒れ果てた田んぼや畑を耕し、コメや野菜を育てる手助けだ。里芋や枝豆、白菜やキュウリなどの収穫もする。
■シュラスコも豚汁、餅も
参加するのは日系3世や4世の20代のブラジル人や家族、友人たち。幼いころ出稼ぎの親に連れられてきた人や、日本で生まれた人もいる。その中心にいるのが、グスタボさんだ。
この日は、ブラジル人が参加した初めての収穫感謝祭だ。広場には、地元のお年寄りや、同社で働くベトナム人やモンゴル人たちも含め、100人近くが集まった。
写真:感謝祭の後片付けをする日系ブラジル3世の村山グスタボさん
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(中略)
■「ほかの村からうらやましがられる」
「あの人たちが来てくれて、村がよみがえった」と、地元で農業を営む伊熊営農クラブ代表の後藤京一さん(68)は、目を細める。
外国人が来て苗を植え付けたり、おはぎを握ったりして、地域が元気になった。地区には120軒ほどの家があるが、80代以上の人が多く、「農地が草ボウボウでイノシシのすみかになり、先行きが不安だった時に、元気ファームの話があった」と言う。
「ほかの村からうらやましがられる」と後藤さんは少し得意そうだ。
陽が傾いてきた。イベントが終わり、障害物競走のなごりで顔に白い粉をつけたままの日系3世のブルーノ・ニシヤマさん(32)が、妻の太田ジェニファーさん(28)と3人の子供たちと引き上げようとしていた。
ブルーノさんはこの日、肉を焼き続けて手にやけどし、病院に行くところだった。ジェニファーさんが、マントゥーマンで働いているため、元気ファームで農作業をする時には、家族5人で参加する。
写真:料理を振る舞うブルーノ・ニシヤマさん
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■「あんた、ここに来ないかね」
ブルーノさんはブラジルにいた時、家族で何ヘクタールもの広い農地をもち、野菜づくりをしていた。今は、派遣会社で働くが、本当は日本でも農業をしたいと思って、農地を探していた。
「あんたかね。すごく稲刈りの上手な人がいたって」と、後藤さんがブルーノさんに声をかけた。「日本で農業をやりたくて、農地を探しているそうですよ」と、記者の私が通訳をすると、後藤さんは、目を大きくし、「ちょっと来てくれないか」と、手招きをして、走り出した。
畑に連れていき、「畑ならいくらでもある。あんた、ここに来ないかね。家なら、あそこが空き家になっているから」と、口説き始めた。引き抜いた大根を、「もって行って」と、ブルーノさんに渡した。
ブルーノさんは「僕はブラジルでは野菜作りをして、スーパーマーケットの納期に間に合わせるため、24時間働くこともあった」と語る。トラクターなどを借りられるのかなど、後藤さんに質問していく。
写真:日系ブラジル人に畑を案内する伊熊営農クラブ代表の後藤京一さん=愛知県豊田市
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■「日本の欠点はないよ」
ブルーノさんの家族が、本当にここに移り住むか、分からない。だが、何かが生まれそうな予感がした。
農業だけではない。ドローンを使って映像を撮る日系ブラジル人の若者も、イベントに参加した。社員の友人として訪れた日系4世のブラジル人ロハン・サレス・サイトウ・デアンドラデさん(23)だ。
「日本の欠点はないよ。日本にいるブラジル人が、日本の悪口を言うと、頭にくる。じゃあ、ブラジルに帰れば?って思う」と語る。
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ソース:withnews
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2018年11月24日