18/11/22 23:36:19.74 CAP_USER9.net
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特定の思想や人種を優遇し、他者をおとしめるヘイトスピーチや過激なデモで差別主義を訴える「ネオナチ」は「暴力で他民族を排斥しようとする過激派」として世界各国で危険視されています。そんな中、孤立するネオナチ同士で独自のソーシャルネットワークを作り、1つの巨大なネオナチ集団を形成しようというプロジェクトが存在していると、海外メディアのViceが報じています。
これまでにも、ネオナチはその活動拠点をインターネット上に移行していて、Googleが提供するSNSサービス「Google＋」で精力的に活動していると報じられていました。
Norman Spearと名乗る人物は、オンライン上にいるファシストを統一し、集団をいわゆる「人種戦争」に備えて新しい兵を育成するネットワークに結びつけようというプロジェクトを開始しました。
Spearはイラク・アフガン戦争の退役軍人を自称し、ネット上で大きな影響力を持つ自称白人ナショナリスト。最近では、所属とイデオロギーにかかわらず、ネオナチをまとめあげ、ファシスト傘下の武装組織に仕立て上げたこともあるとのこと。彼が「The Base」と呼ぶソーシャルネットワークは、テロリズムに傘下するために既にアメリカに限らず世界中で展開されています。Spearは、「ユダヤ人が秘密裏に社会を牛耳っている」という陰謀論の一環として、The Baseは白人ナショナリストを集めて米国政府を含むさまざまな目標からの「暴力的な反撃」に備えるものだとポッドキャストで主張していました。
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Spearが展開するThe Baseは、チャットサーバーとネオナチ主義者の出会いサイトが混在していて、入場するにはグループメンバーによる審査を経なければならないとのこと。フォーラム内ではネット活動、プロパガンダの創作、直接会うためのやりとり、ユダヤ人に対する暴力や「直接的な行動」についての議論が行われていて、The Baseの抱えるオンラインライブラリには、ローンウルフテロ、戦術、銃撃戦、データマイニング、操作戦術、爆弾製造、化学兵器製造、ゲリラ戦などのやり方や指示書のPDFファイルが含まれているといわれています。
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Spearは「現段階では可能な限り秘密裏に事を進める必要があります。しかし、物事が加速するにつれて、理想に向かってまっすぐ進むことができるようになるでしょう」と、The Baseの信奉者に対してチャットで語っています。
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The Baseのメンバーは、フォーラム内で軍事や爆発物の知識を持つようなメンバーを募集し、計画を立てているそうです。例えば、Rimbaudというユーザーは、The Baseのメンバー50人に対して「私こそ暴力に他ならない。しかし、他人と集まって、何らかの形の爆弾や、ちょっとした破壊活動のような何かを計画したい」と語っています。また、The Baseはこうした個人のネオナチ主義者だけではなく、Eco Fascist Order（EFO）やAtomwaffen Divisionといった既存のファシズム団体の成長を促しているという指摘もあります。
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The BaseとNorman Spearを追跡している南部貧困法律センター（SPLC）によると、極右勢力の中に見られるネオナチ武装化の流れは、The Baseを特に危険な存在にしているとのこと。人権団体のアンチ・デメリット・リーグ（ADL）によると、2017年に起こった反ユダヤ主義事件の数は2016年に比べて60％近く増加していて、ここ10年の過激派による大量殺傷事件は右派の過激派によるものだったことが判明しています。
SPLCのインテリジェンスプロジェクトの責任者であるHeidi Beirich氏は「The Baseのプロパガンダは個人をそそのかしてテロの準備を促すため、公衆の安全を脅かす潜在的な脅威となっています」と語っています。そして、「いわゆるオルタナ右翼とは違い、個人規模の活動家を集めるだけというThe Baseの広報手法はネット上の人気に依存しません。The Baseはこの考え方を広げるために、強力なソーシャルメディアプラットフォームを活用したいと考えているようです。ウィルスは少数の個人やキャリアにしか感染しませんが、そのキャリアが致命的な暴力を引き起こす可能性があります」と、Beirich氏は分析していました。
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（続きはソース）
GIGAZINE 2018年11月22日 07時00分
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