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大分大は20日、部下の女性教員3人に高圧的な発言をするなどハラスメント行為があったとして、医学部看護学科の50代女性教授を戒告の懲戒処分にしたと発表した。処分は19日付。同様の被害を受けた学生11人が大学側に苦情を申し立てたことで発覚した。
同大によると、パワハラやセクハラを確認したのは2016年4月から17年10月までの間。専門学校卒業後に放送大学で学位を取った助教に対し、他の教員がいる会議で「四年制大学を出ていないから(物事を)分かっていない」と学歴を見下した。
16年4月採用の別の助教には、着任前にあいさつに来なかったことを「あなたみたいな人は初めて」と非難。演習の準備に不満を抱き、「好きなようにしなさい」と高圧的な対応をしたこともあった。助教は同年8月に退職した。
助手には午後10時ごろ、リポートを翌朝までに出すようメールで要求しながら朝には受け取らず、食事会では「なんでそんな髪形なのか」と容姿を指摘する発言をした。
学生たちは昨年10月、「学力差で態度を変える」「威圧的な口調で指導された」などとして学内の調査機関(イコール・パートナーシップ委員会)に訴え、同大は事実を確認したため今年3月に文書で警告した。
女性教授は「反省している」と話しているという。県庁で会見した津村弘総括理事らは「大変申し訳ない。職員のハラスメント防止と人権意識の向上に一層努力する」と謝罪した。
大分大では15年2月、経済学部の男子学生が男性講師(当時)のアカデミック・ハラスメントで自殺している。
2018/11/21 03:01
大分合同新聞
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