18/11/13 11:31:53.18 CAP_USER9.net
育ち盛りの子どもを持つ親御さんにとっては気になる問題です。子どもが学校で毎日食べる給食の栄養量が基準を満たしていないことが、複数の自治体で明らかになりました。なぜ、こんな事態が起きているのでしょうか?(ネットワーク報道部記者 岡田真理紗 木下隆児 鮎合真介)
5年以上、栄養基準満たさず5年以上、栄養基準満たさず
今月、仙台市の小中学校の給食で、カロリーや鉄分など複数の項目で、5年以上にわたって定められた栄養基準を満たしていないことが分かりました。
小中学校の給食で必要とされる栄養量は、文部科学省が作る「学校給食摂取基準」で示され、これを元に自治体がカロリーや鉄分などの栄養量を決めています。
仙台市によりますと、下の表のとおり、小学校(3・4年生)中学
校の給食とも軒並み基準を下回りました。
原因は食材の値上がり
栄養バランスに配慮しているはずの給食で、なぜこのようなことが起きてしまったのか。
仙台市によりますと、ここ数年、米やパン、牛乳の価格が値上がりしたため、おかずにまわせる金額が少なくなったというのです。例えば1食あたりの給食費からパンやご飯、牛乳の価格を差し引いた副食費(食材購入可能額)は平成25年に小学校で141.3円だったのに対して、平成30年度は136.3円に。中学校でも178.3円が170.4円に減っているのです。
一方で、食材の価格は上昇を続けています。仙台市によりますと、5年前に1キロ当たり1000円程度だった鶏肉の価格は、ことしは1500円程度まで値上がり。白さけの切り身は1枚50円余りだったものが、今では100円と倍になっています。
仙台市は平成25年度に給食費を値上げし、小学校は一食あたり225円から245円に、中学校は268円から290円になりましたが、それでもこの食材価格の値上がりが響き、栄養基準を満たせない状態が続いていました。
仙台市は、学校給食の価格を決める審議会を開き、再来年度以降の値上げについて議論していくことにしています。
学校給食を担当している仙台市教育委員会の健康教育課は「栄養士が献立を考えるときに豚肉を金額が安い鶏肉に変えるなどさまざまな工夫をしてきたが、食材価格の高騰で、購入できる食材の幅が狭くなっていて、『こうした工夫だけでは状況を改善するのは難しい』という声を聞いている。『この状況では値上げもやむをえないのではないか』という意見もでているが、保護者の負担にも影響するので、どのような値上げをすればどういった改善ができるか丁寧に検討していきたい」と話していました。
「値上げやむなし」の声もあるが…
実は仙台市のほかにも宮城県の石巻市や多賀城市などでも学校給食が栄養基準を満たしていないことが分かりました。
教育委員会の担当者からは「食材価格の上昇で栄養が豊富な食材を仕入れるのが難しくなっている」とか、「運搬費や人件費なども上がってきていて給食費の値上げも検討せざえるをえない」という声が上がっています。
学校給食の栄養量が基準を下回り、給食費の値上げが検討されていることについて、ネット上では栄養を確保するためには、給食費の値上げもやむなしという声もある一方、複雑な心境をうかがわせるつぶやきも見られました。
「値上げやむなし」の声もあるが…
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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