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デマはこうして広がった
2018年10月22日 16時01分
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
9月の北海道地震では国内初の大規模停電も起きる中、SNS上にデマや不確かなうわさが飛び交いました。市民や行政を振り回した不確かな情報は、どのように広がったのでしょうか。
SNSにあふれたデマ
帯広市に住む米山麻実さん(43)と娘の紗雪さん(19)です。
地震のあと、紗雪さんがSNSを見るたび、ある情報にあふれていました。
「地響きがなってるそうなので、大きい地震がくる可能性が高いそうです。推定時刻5、6時間後とのことです」(LINEに届いたメッセージ)。
「9月8日夜、厚真で地鳴り5~6時間後、本震と自衛隊や北電の関係者がリーク」(ツイッター上の投稿)。
こうした情報をSNSで見ていた紗雪さんは、「絶対本震が来ると思ってリュックに着替えを何着か入れて背負って寝ました。すごく怖かったです」と当時を振り返ります。
“断水予定”信じてしまった
母親の麻実さんのLINEにも気になる情報が飛び込んできました。
「水道は随時断水の地域が広がっており、6時間後にはいったん市内断水予定」というものでした。
麻実さんは家族のためにスーパーでペットボトルの水を購入したり、浴槽に水をためたりしました。
「SNSで見た情報もだいたい似たような情報だったし、一斉に同じような情報が流れてくるということは、本当なのかなという気持ちもありました」(麻実さん)
役所に問い合わせ殺到
この情報に行政も振り回されました。
帯広市役所には「6時間後に断水すると聞いたが本当か」という問い合わせが地震当日、300件以上殺到しました。
市は急きょ、「断水するとのうわさが広がっていますが、根拠のないものであり、断水する予定はありません」という文書を作成し、ホームページやラジオ放送などで情報の打ち消しに追われました。
デマの特徴は
当時、飛び交ったデマや不確かなうわさはどのような特徴があったのか、SNS上の情報を解析し企業に提供している会社に分析してもらいました。
例えば、「断水情報はいりました。今から6時間後だそうです。札幌は確定しています。復旧は、2、3日かかる予定です。」というツイッター上の投稿。
実は今回、多く見られた特徴の1つがこの投稿のように、「何時間後に断水や地震が起きる」という、「期限」を決めたものでした。
さらに、「北電の友達より」「消防士の友達」「復旧対策本部にいる知人」など、行政や企業に勤める知人から聞いたといって、情報の信頼性を強調する内容も多く見られました。
「内容もそれっぽい情報だと、善意で広げる人が多ければ多いほど広がる確率が高くなります。スマートフォンやSNSは災害時に本当に活用できるものですが、一方で情報がそこからしか得られないのは危険だなと感じます」(SNS情報分析会社「Spectee」の村上建治郎社長)
LINE→ツイッターへ
会社が注目したのは、情報発信がLINEを通して始まったことです。
LINEは知人やグループ内でのいわば閉じたやり取りです。
情報は伝言ゲームのように回るうちに書き換わり、デマや不確かなうわさかもしれないが広めたほうがいいと考えた人たちが、ツイッターなどよりオープンな場に発信したと見ています。
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