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複数大学の医学部、不適切入試疑い 順天堂大や昭和大か
2018年10月13日05時05分
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柴山昌彦文部科学相は12日の会見で、全国81大学の医学部医学科を対象とした入試をめぐる調査で、複数の大学で不適切な入試が行われた疑いがあることを明らかにした。性別や浪人年数で合格率の差が大きく、特定の受験生を優遇させている懸念がある大学を中心に訪問調査をしているが、差が生じている理由について合理的な説明を得られていないケースがあるという。関係者によると、不適切な疑いが持たれている大学には順天堂大や昭和大が含まれているという。
柴山氏は疑いのある大学名などは明らかにせず、「大学の自主的な公表をお願いしたい」と求めた。また、すでに入試不正が判明している東京医科大を除く80大学を訪問調査する方針を新たに示し、月内に中間報告、年内に最終結果を公表するとした。
医学部入試をめぐっては文科省幹部が起訴された汚職事件をきっかけに、東京医科大で一部の受験生への点数加算や、女子や浪人回数の多い男子への不利な扱いが発覚。文科省は他大学についても男女別の合格率や、不正がないか報告を求め、約30大学を優先的に訪問したという。
文科省は9月、大学ごとの過去6年間の男女別合格率を公表している。それによると、順天堂大は男子の合格率が女子の1・67倍で、昭和大は1・54倍だった。東京医科大は1・29倍、全大学の平均は約1・2倍だった。順天堂大は取材