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台風21号が列島を襲い、大阪、滋賀、三重、愛知の4府県で40~90代の男女計11人が死亡した。各警察や自治体によると、いずれも強い風にあおられて転落・転倒したり、飛来物があたったりするなどして亡くなったとみられている。
4日午後2時10分ごろ、大阪府門真市野口の路上。薬局で勤務していた同市の女性(47)が、女性店主と路上のトタン屋根を撤去しようとしていた。すでに台風は神戸に再上陸。門真署によると、強い風が吹いていたため、別の従業員が「戻った方がいい」と声をかけ、女性がトタン屋根から手を離した瞬間、強風にあおられて転倒。頭を強く打つなどして亡くなった。
近くにいた男性は、「とにかく風が強く、危ないと思っていた」と話した。気象庁によると、門真市に近い大阪府枚方市ではこの時間帯、最大瞬間風速31・4メートルを記録していた。
午後2時半ごろには、大阪市港区のマンション8階で70代女性が死亡。港署によると、飛来したスレート材が窓ガラスを突き破り、破片などがあたったためとみられる。同じマンションの住民らによると、このころ吹き飛ばされた屋根やシャッターが屋外で舞っていたという。
大阪では河内長野市や吹田市などでもテレビのアンテナ修理などで屋根やベランダから転落し、死亡する事故が続発。路上で門扉やクーラーボックスなど飛来物があたって亡くなったとみられる事故もあった。
滋賀県東近江市では倉庫が倒壊して男性(71)が死亡。県警は強風のため倒壊したとみている。三重県四日市市では男性(70)が住宅の屋根から転落して死亡し、愛知県北名古屋市では70代女性が風にあおられて転倒し、亡くなっている。
2018年9月5日21時27分
朝日新聞デジタル
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