18/08/07 20:08:38.85 CAP_USER9.net
岐阜県に記録的な大雨をもたらした西日本豪雨で、県内に大雨特別警報が出てから7日で1カ月になる。市内を流れる津保川が氾濫し、被害が最も大きかった岐阜県関市の上之保地区でも復旧が進むものの、日常生活への道のりは遠い。
「普段の生活には程遠いです」。関市上之保の川合地区自治会長、宇佐美勲さん(67)は現在の状況をこう話す。上之保地区の周辺道路は流入した土砂が片付けられていたものの、宇佐美さん宅1階の床は乾燥させるため取り除かれたままで、地面はむき出しの状態。1階にあった家電製品は使えなくなり、水没した木製のタンスは着物などが入ったまま全て廃棄せざるを得なかった。
別の男性住民も「家から泥はかき出したが、乾燥させるのに1、2カ月かかる。復旧はこれからだ」とこぼす。周辺の家々にはブルーシートが掛けられ、バリアフリーの市営住宅に移ったり、親戚宅に身を寄せたりしたままの高齢者も多いという。宇佐美さんは「理容店や肉屋は廃業することになった。家を継ぐ人がおらず、取り壊しが決まった家もある。再建を諦めた世帯もあるようだ」と話す。
7月8日未明、津保川が氾濫。下流の上之保地区1231世帯4811人に関市が避難指示を出したのは、氾濫後20分以上たった午前2時37分だった。死傷者2人のほか、住宅被害は全壊11棟・半壊202棟、床上浸水149棟・床下浸水485棟など県内被害の多くが関市に集中した。県は今月3日、学識者を交えた検証委員会を設置。関市など関係自治体を含め西日本豪雨での対応が適切だったかどうか、今月中にも報告をまとめる。【岡正勝】
西日本豪雨による岐阜県内の被害状況(3日現在、県まとめ)
・死者1人
・負傷者3人
・住宅全壊12棟
・住宅半壊207棟
・床上浸水220棟
・床下浸水720棟
<交通機関>
・JR高山線(不通区間)
飛騨金山(下呂市)-下呂(同)駅間
坂上(飛騨市)-猪谷(富山市)駅間
<総雨量>
・郡上市栃洞1204ミリ
・郡上市ひるがの1058ミリ
・郡上市長滝1009ミリ
毎日新聞 2018年8月6日 23時14分(最終更新 8月6日 23時14分)
URLリンク(mainichi.jp)