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退位・即位 準備加速へ 簡素化など課題
2018年8月2日 4時42分皇室
来年春の天皇陛下の退位に向けて、政府は１日設置した「皇位継承式典事務局」を中心に準備を加速させることにしていて、儀式の簡素化や憲法との整合性などをめぐり、国民からの批判や異論が出ない形で一連の儀式などを取り仕切れるかが課題となります。
来年春の天皇陛下の退位や皇太子さまの即位に向けて、政府は１日、内閣官房と内閣府の専従職員からなる「皇位継承式典事務局」を設置し、安倍総理大臣は「国民がこぞってことほぐような、そして世界中の人からも祝福されるような式典とするよう準備に全力を尽くしてほしい」と訓示しました。
政府は、来年４月30日に行われる天皇陛下の退位の儀式や、翌５月１日から順次行われる皇太子さまの即位に伴う儀式など一連の儀式が円滑に行われるよう事務局を中心に準備を加速させることにしています。
準備の中では、皇太子さまの即位に伴う儀式のうち、祝宴にあたる「饗宴の儀」が平成の代替わりの際、４日間にわたり、合わせて７回行われたことから、今回は皇太子ご夫妻の負担を考慮し、簡素化の方向で検討が進められるものとみられます。
また、天皇陛下の退位の儀式など憲法に定める国事行為として行われる一連の儀式が、政教分離を定めた憲法に抵触するという指摘が出ないよう、式次第などについて慎重に検討される見通しです。
さらに、平成に代わる新たな元号の公表時期や、皇太子さまが即位される来年５月１日を祝日にするかどうかについても検討される見通しで、国民からの批判や異論が出ない形で一連の儀式などを取り仕切れるかが課題となります。