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戦中戦後の食糧難の時代を支えた「すいとん」を食べて平和の尊さを考える恒例のイベントが31日、
北区王子の北とぴあで開かれ、来場者が舌鼓を打っていた。
戦中戦後のすいとんは具がほとんど入っていない汁に、水で溶いた小麦粉を入れただけで、おいしいものではなかったという。
しかし、このイベントで提供されたのは、鶏肉や大根の入った具だくさんのもの。用意した300食は約1時間でなくなった。
来場した区内に住む90代の女性は「昔はこんなにおいしくなかったけれど、文句など言っていられなかった。
今は平和で、こんなおいしいすいとんを食べることができて幸せ」と話していた。
イベントは区内の飲食店で働く女性の有志団体「北区おかみさん元気クラブ」が主催。会長の田中容子さんは
「平和の大切さを皆さまとかみしめながら継続していきたい」としている。