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9月の自民党総裁選をめぐり、党内第3派閥の竹下派(55人)の参院議員の間で、石破茂・元幹事長を推す流れが強まっている。31日の幹部会合で、同派の参院側21人を率いる吉田博美・党参院幹事長が、青木幹雄・元党参院議員会長から石破氏支持の要請があったことを説明し、対応について一任を取り付けた。
東京都内のホテルで開かれた幹部会合の冒頭、吉田氏は、政界引退後も同派に影響力のある青木氏と25日に面会した内容について説明。「青木さんから『石破でやれないか』と相談があった」と明かす一方、「青木さんの相談は指示ではない。言うことを何でも聞くわけじゃない」と強調した。青木氏の石破氏支持の要請に対し、吉田氏の説明を受けた幹部7人から異論は出なかったという。
「自民党は『安倍1強』と言われるが、健全な政策論争ができる、開かれた政党であると国民に理解してもらう機会にもなる」とも述べ、安倍晋三首相と石破氏の一騎打ちになる見通しの総裁選での論争が、来年夏の参院選にプラスになるとの認識を示した。出席者から賛同の声が出たという。
そのうえで、派閥会長の竹下亘・総務会長の方針を確認するため、近く直接会談する考えを示し、「竹下さんの方針に従う。竹下さんが、石破さんと言えば石破さん。安倍さんと言えば、安倍さん」と述べた。
一方、竹下氏は31日、同派衆院議員のパーティーで講演し、派の対応について「迷っていないといえばウソになるが、近々決めなければいけない」と語った。「どんなに苦しい時でも、向かい風でも、自らの信じるところを一緒に歩んでいこう」とも話し、対応次第で総裁選後、非主流派になったとしても派の結束を図る考えを強調した。(久永隆一、南彰)
2018年8月1日08時34分
朝日新聞デジタル
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