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日ロ 郵便と情報通信分野で協力 共同声明署名
2018年8月1日 4時48分
ロシアを訪れている野田総務大臣は、ノスコフ通信相と会談し、日本の郵便物をヨーロッパに運ぶ期間を短縮するため、８月からシベリア鉄道を使うことなど、郵便と情報通信分野の協力を進めていくことで合意し、共同声明に署名しました。
会談は日本時間の31日行われ、ノスコフ通信相が「最近の両国関係は実務的なものになっている」と指摘したのに対し、野田大臣も「郵便と情報通信技術分野の協力を推進していきたい」と述べました。
そして、郵便などの分野で協力を進めることで合意し、共同声明に署名しました。
声明では、船を使ってヨーロッパに運ばれていた日本の一部の郵便物について、運ぶ期間を短縮するため、８月から新たにシベリア鉄道を使うほか、通信速度が格段に速くなる次世代の通信規格「５Ｇ」を使ったシステムの共同研究を行うなどとしています。
また野田大臣は、ロシアが北方領土とサハリンを結ぶ光ファイバー回線の敷設工事を近く開始するという情報を受けて、北方領土は日本固有の領土だというわが国の立場と相いれないとして、適切な対応を求めました。
このあと野田大臣は、日本の大手電機メーカーの郵便物の仕分けシステムを導入した郵便施設の完成式典に出席しました。
野田大臣は、記者会見で「次官級の協議の場を作って、ＩＣＴ・情報通信技術の分野などで、日本とロシアの企業のマッチメーキングを進め、双方が活性化するような形も考えていきたい」と述べました。