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本格的な廃炉に向けた作業が進む高速増殖炉「もんじゅ」で、機器の不具合が相次ぎ、核燃料を取り出す作業の時期に遅れが出ていましたが、所管する文部科学省は、作業の開始時期を予定していた今月から、来月以降に延期することを明らかにしました。
福井県敦賀市にある高速増殖炉もんじゅでは、廃炉に向けた重要な工程の1つ、核燃料の取り出し作業を前に26日まで行われた機器の動作を確認する試験で不具合が相次ぎ、核燃料を取り出す作業の時期に遅れが出ていました。
こうした中、27日、国や福井県などがもんじゅの廃炉について意見を交わす会合が東京都内で開かれ、所管する文部科学省の担当者が核燃料を取り出す作業の開始時期を予定していた今月から、来月以降に延期することを明らかにしました。
これに対し、福井県の藤田副知事は「国のマネジメントが適切に行われていたのか不信を禁じえない。出だしからこんなことでは、安全に廃炉ができるのか不安だ」と述べ、国の監督体制の強化を求めました。
もんじゅでは核燃料を取り出す模擬の訓練が近く始まる予定で、運営する日本原子力研究開発機構は「スケジュールありきでなく、作業を安全最優先に進めていきたい」としています。
NHK 2018年7月27日 18時52分
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