18/07/17 21:02:15.66 CAP_USER9.net
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青森市浪岡の樽沢地区で、猛禽(もうきん)類の力を借りてリンゴ園や水田で目に付くネズミの食害を減らそうとの試みが広がっている。
樹皮や根をかじるネズミはリンゴ樹の大敵。
木を保護するプロテクターを付けたり殺鼠剤(さっそざい)をまいたりしているものの、毎年多くのリンゴ農家が被害に悩まされている。
そこで、地域の自然環境保全のために住民らがつくった「樽沢里地里山を考える会」(鳴海和昭会長)は、フクロウをリンゴ園に呼び寄せて
ネズミを捕まえてもらうことを計画。昨年秋、同地区のリンゴ園地に巣箱を計24個設置した。
今年5月には1カ所の巣箱でフクロウのひな2羽が誕生した。別の巣箱2カ所にはすみ着いた形跡が確認された。
同会の出町鉄昭事務局長は「来年以降さらに巣箱を増やす予定。たくさんネズミを捕ってもらいたい」と期待を寄せる。
同地区では20年ほど前にもフクロウを増やそうとリンゴ園に巣箱を設置し、全国的にも注目を集めていたが、
活動の中心人物の引退などによって廃れた経緯がある。
出町さんは「フクロウが守ってくれたリンゴというのは商品のイメージアップにつながる。殺鼠剤の節約にもなるし、まさに一石二鳥だ」と語る。
同会は今後、フクロウをシンボルにした商品の開発や、ブランド化を視野に入れているという。
一方で、田んぼでも猛禽類の力でネズミの食害を防ごうとする動きがある。
水田の環境向上に取り組む「樽沢保全会」(出町勝彦会長)は今年6月初めに、猛禽類のための止まり木「猛禽ポスト」を同地区の水田に10本設置した。
ポストは高さ約3メートル。電柱などがない田んぼの真ん中で、猛禽類たちが羽を休めてネズミなどの獲物に狙いを定めてくれるのではと期待している。
設置後は早速、ノスリやチョウゲンボウなどがポストを「利用」する姿が確認されている。
野生生物や地域社会を研究する元教諭の竹内健悟さん(弘前市)が提案した。
竹内さんは「田んぼの被害を防げるだけでなく、結果として猛禽類の保護にもつながる。野生動物を農業にうまく活用する手法がもっと広まっていけば」と話す。
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