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2018.7.13 12:21
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津保川の氾濫で資材置き場から流出し、川沿いの樹木に絡みついたプラスチック原料=9日、岐阜県関市(中濃県事務所提供)
津保川の氾濫で資材置き場から流出し、川沿いの樹木に絡みついたプラスチック原料=9日、岐阜県関市(中濃県事務所提供)
岐阜県関市のプラスチック加工会社「東洋化学」が屋外保管していたプラスチック原料のポリエチレン樹脂資材が、近くを流れる1級河川の豪雨による氾濫で大量に流出していたことが13日、同社などへの取材で分かった。河川管理者の県によると、数十トンに上るとみられる。人体への影響はないが全量の回収は難しく、今後、生態系への影響が懸念されるという。
流出したのは、テープ状のポリエチレン樹脂を芯に巻き付けたものなど。近くの津保川から数メートル離れた資材置き場に保管していたが、8日未明の氾濫で、数百個が流出したという。資材は細長くちぎれ、津保川下流の広範囲で見つかり、周囲の樹木や茂みにも絡みついていた。
東洋化学は「正確な流出量は調査中」としている。中濃県事務所環境課は「ただちに環境に影響を与えるものではないが、長期間経過すると劣化して細かくなり、生態系に影響を及ぼす恐れがある」として、流出量や範囲の調査を行う予定。
県によると、豪雨の影響で関市では会社員の男性(60)が死亡し、約900戸が床上浸水するなどの被害が出た。