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2018年7月8日 9時01分
活発な前線の影響で、高知県と愛媛県では8日明け方にかけて、断続的に猛烈な雨が降り、記録的な大雨となっていて、気象庁は、8日午前6時前、高知県と愛媛県に大雨の特別警報を発表しました。大雨の特別警報は、岐阜県にも引き続き出されていて気象庁は、高知県と愛媛県、それに岐阜県では川の氾濫や土砂災害などに最大級の警戒をしたうえで、できるかぎり安全を確保するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、停滞する梅雨前線の活動が活発になっているため、大気の状態が非常に不安定になり、九州から東海にかけて断続的に激しい雨が降り、各地で記録的な豪雨となっています。
高知県の大月町では県が設置した雨量計で午前6時までの1時間に82ミリの猛烈な雨を観測したほか、宿毛市では午前6時までの3時間に降った雨の量が263ミリに達して統計を取り始めてから最も多くなっています。
また、愛媛県の愛南町付近では、レーダーによる解析で午前5時までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
このため気象庁は、これまでに降った大雨で数十年に一度しかないような災害が差し迫っているとして、午前5時50分、高知県と愛媛県に大雨の特別警報を発表しました。高知県と愛媛県では、その後も断続的に激しい雨が降っています。
一方、7日の昼すぎに大雨の特別警報が発表された岐阜県では、8日未明に非常に発達した雨雲がかかり続け、レーダーによる解析では、1時間におよそ100ミリから110ミリの猛烈な雨が下呂市付近や郡上市付近などで降ったとみられ、気象庁は「記録的短時間大雨情報」を合わせて7回発表しました。
午前8時までの1時間には岐阜県下呂市萩原で30ミリの激しい雨が降りました。
降り始めからの雨の量は、岐阜県の郡上市ひるがので、1050.5ミリに達したほか愛媛県の四国中央市富郷で744.5ミリ、広島市で441.5ミリ、岡山県倉敷市で254.5ミリと、いずれも平年の7月1か月分の雨量の1.5倍から3倍近くに達しています。
午前8時半現在、岐阜県と広島県、それに岡山県では氾濫の危険性が非常に高い氾濫危険水位を超えている川があります。
また、土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が各地に発表されています。
発表されている地域があるのは、岐阜県、愛媛県、高知県、長野県、福井県、大阪府、京都府、広島県、岡山県、徳島県、山口県、熊本県、それに鹿児島県です。今後の雨の見通しです。
8日は西日本と東日本で雷を伴って非常に激しい雨が降り、これから昼ごろにかけては、局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
気象庁は、大雨の特別警報が出ている高知県と愛媛県、それに岐阜県では、川の氾濫や土砂災害に最大級の警戒を続け、自治体の情報に従って直ちに安全な場所に避難するよう呼びかけています。
また、周囲がすでに浸水するなどして無理に動くと危険であれば、建物の2階以上で崖から離れた部屋に移動するなどして、できるかぎり安全を確保してください。
特に、増水した川や用水路、急な崖など危険な場所には絶対に近づかないようにしてください。
特別警報が解除されたり、出ていなくても、雨の量が多くなっている地域では、今後、少しの雨でも土砂災害や川の氾濫の危険性があり、厳重な警戒を続けてください。
また、大気の非常に不安定な状態が続いているため、落雷や竜巻などの激しい突風にも十分注意が必要です。
大雨特別警報が発表されている市町村
高知県は宿毛市と土佐清水市、四万十市、大月町、三原村、四万十町です。
愛媛県は宇和島市と愛南町です。
岐阜県は岐阜市、山県市、本巣市、中津川市、関市、美濃市、郡上市、富加町、川辺町、七宗町、白川町、東白川村、高山市、飛騨市、白川村、下呂市です。
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