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2018年7月8日 1時39分
活発な前線の影響で、岐阜県では降り始めからの雨量が1000ミリを超え、美濃市付近では8日未明までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられます。気象庁は岐阜県に発表している大雨の特別警報を継続し、土砂災害や川の氾濫などに最大級の警戒をするとともに、周囲の状況を確認しできるかぎり安全を確保するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、本州付近に停滞する梅雨前線の活動が活発になっているため、大気の状態が非常に不安定で九州から東海にかけて断続的に激しい雨が降り続き、各地で記録的な豪雨となっています。
この時間、岐阜県などでは再び雨が強まり、岐阜県美濃市付近ではレーダーによる解析で8日午前0時40分までの1時間におよそ100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象庁は災害の危険が迫っているとして「記録的短時間大雨情報」を発表しました。
また、午前0時半までの1時間には、岐阜県美濃市で76ミリの非常に激しい雨が降ったほか、高知県須崎市で35ミリの激しい雨を観測しました。
岐阜県の郡上市ひるがのでは、今月3日の降り始めからの雨量が1038.5ミリと1000ミリを超えたほか、各地の降り始めからの雨量は、京都府宮津市で466ミリ、神戸市で435ミリ、岡山市で310.5ミリなど、いずれも平年の7月1か月分の雨量の2倍近くから3倍近くに達しています。
気象庁は、これまでの雨で数十年に一度しかないような災害が差し迫っているとして、岐阜県に大雨の特別警報を発表しています。
福岡県、佐賀県、長崎県、広島県、鳥取県、岡山県、兵庫県、それに京都府に出されていた大雨の特別警報はいずれも解除されましたが、西日本と東日本は各地で川の氾濫や土砂災害の危険性が高まっています。
このうち氾濫の危険性が非常に高い「氾濫危険水位」を超えている川があるのは、午前0時現在、岐阜県と広島県です。
また、土砂災害の危険性が非常に高まり、自治体が避難勧告などを出す目安とされる「土砂災害警戒情報」が各地に発表されています。
発表されている地域があるのは、岐阜県、石川県、福井県、大阪府、兵庫県、京都府、広島県、岡山県、香川県、愛媛県、徳島県、高知県、熊本県、それに鹿児島県です。
今後の雨の見通しです。
8日は西日本から北日本の広い範囲で断続的に激しい雨が降り、東日本では局地的に1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降るおそれがあります。
8日の夜遅くまでの24時間に降る雨の量は、いずれも多いところで四国で120ミリ、東海と九州北部、九州南部で100ミリ、北陸で80ミリと予想されています。
気象庁は、特別警報の出ている岐阜県では土砂災害や川の氾濫に最大級の警戒を続け、自治体の情報に従って直ちに安全な場所に避難するよう呼びかけています。
また、周囲がすでに浸水していたりあたりが暗くなったりして無理に動くと危険であれば、建物の2階以上で崖から離れた部屋に移動するなどして、できるかぎり安全を確保してください。
特に、夜は見通しが悪いため、増水した川や用水路、急な崖など危険な場所には絶対に近づかないようにしてください。
特別警報が出ていなくても雨量が多くなっている地域では今後、少しの雨でも土砂災害や川の氾濫の危険性があるとして厳重な警戒が必要です。
特別警報の出ている市町村
岐阜県で大雨の特別警報が発表されている市町村です。
岐阜市、山県市、本巣市、関市、美濃市、郡上市、七宗町、高山市、飛騨市、白川村、下呂市です。
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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