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マザー・テレサの修道会で赤ちゃんの売買か、修道女と職員を逮捕 インド
2018年7月6日 12:45
発信地:ニューデリー/インド [ インド アジア・オセアニア ]
【7月6日 AFP】インド東部ジャルカンド(Jharkhand)州で5日、未婚の母たちが産んだ赤ちゃんの人身売買容疑で、マザー・テレサ(Mother Teresa)が創設した女子修道会「神の愛の宣教者会(Missionaries of Charity)」の修道女と職員の女の計2人が逮捕された。警察が明らかにした。
州都ランチー(Ranchi)の警察によると、2人は神の愛の宣教者会のオフィスの敷地内で、子どもの人身売買容疑で逮捕された。2人には未婚の妊婦や困窮する母親の面倒をみる神の愛の宣教者会から、男の赤ちゃん1人を売った容疑が持たれている。有罪になれば最大で5年の禁錮刑が科される。警察によると、この赤ちゃんは隣のウッタルプラデシュ(Uttar Pradesh)州の家族に1700ドル(約19万円)で売られた。
ランチー警察の幹部は「女たちは余罪4件を認めており、現在それらの件についての検証を行っている。赤ちゃんを買った複数の家族も把握している。彼らも刑事責任を問われるだろう」と語った。女2人が売買した赤ちゃんが生まれた病院についても捜査を行う予定だという。
世界的な慈悲の象徴となったマザー・テレサだが、物議を醸したりあつれきを招いたりする人物でもあった。マザー・テレサは避妊や妊娠中絶に猛反対し続けていた。妊娠中絶については、ノーベル平和賞(Nobel Peace Prize)の受賞スピーチの中で「母親自身による直接殺人」と呼んでいた。
マザー・テレサは1997年、87歳で死去。神の愛の宣教者会が本部を置くインド東部コルカタ(Kolkata)に埋葬された。(c)AFP