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ぜんそく重症化のメカニズム解明 千葉大の研究グループ
寺崎省子
2018年7月5日6時0分
ぜんそく患者の気管支の周囲の組織が硬くなり、重症化の原因となる「線維化」について、千葉大の研究グループは、発症の原因となる免疫細胞の働きを解明したと発表した。重症化を防ぐ治療法の開発につながる可能性がある。6月26日付の米医学誌イミュニティ(電子版)に論文が掲載された。
研究グループは、ハウスダストでぜんそくを発症するようにしたマウスの気管支で起きる免疫反応を分析。アレルギー反応の司令塔役になる病原性T細胞が出すたんぱく質の一種が、線維化の引き金になることを突き止めた。
このたんぱく質は、ぜんそくの発症に深く関わる白血球の一つ好酸球を刺激。この好酸球が、線維化の直接の原因となる別のたんぱく質を分泌することも判明した。細胞実験から、ヒトでも同じ仕組みで線維化が起きることもわかってきたという。
国内の気管支ぜんそくの患者は…
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