18/06/22 12:26:02.29 CAP_USER9.net
URLリンク(www3.nhk.or.jp)
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「最近、バスの本数が減ったなぁ」と感じること、ありませんか。「何をいまさら…」と感じる方もいるかと思いますが、
調べてみると、たしかに今、バス業界では大きな異変が起きていました。それも大都市部で。
しかも、このままなにも手を打たないでいると、かなり深刻な事態になりそうなんです。
乗っている人が多いのに…
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ことし2月、福岡県民に衝撃が走りました。あの、日本最大規模のバス会社が大規模な減便を発表したのです。
その会社とは「西鉄」の愛称で福岡県民に親しまれている「西日本鉄道」。何に衝撃を受けたかというと、その対象路線でした。
これまでバス路線の見直しと言えば地方の赤字路線が「定番」でしたが今回の対象は福岡市中心部。
それも、屋台が立ち並ぶ「中洲」を中心に「天神」や「博多駅」などを結ぶ、1日平均8000人が利用する黒字路線でした。
会社はいわば“バスの山手線”のような「循環ルート」を縮小し、便数を大幅に減らしました。
さらに残業や飲み会で遅くなったサラリーマンなどの心強い味方だった「深夜バス」。会社にとっても、日中の2倍の料金を稼げ、
いわば“ドル箱路線”でしたが、11路線すべてを廃止しました。
利用者への影響も大きく、「アテにしていたのに、仕事や飲み会で遅くなったとき、本当に困る」(会社員)、
「バイトを早く切り上げないといけなくなった」(女子大学生)と悲鳴のような声があがっています。
しかし、会社はなぜ、利用者にとっても会社にとってもメリットの大きい、中心部の、しかも黒字路線で路線の見直しに踏みきったのでしょうか。
バス業界でも深刻…
そこで会社を訪ね、担当者にその理由を聞いてみました。取材に応じてくれたのは西日本鉄道の清水信彦自動車事業本部長。
その答えは、「運転手不足」とのことでした。やはりここでも担い手不足が深刻なようです。
西鉄では、見直し前には1日20人の運転手が不足していて、慢性的な人手不足に陥っていました。
通常の運行でさえ運転手の確保が大変なのに、日常的にプロ野球や有名アーティストのコンサートなどで臨時バスの運行業務が発生。
運転手たちに残業や休日出勤をお願いして、なんとか運転手のやりくりをしていましたが、こうした勤務を理由に離職する人が増加傾向になったといいます。
そこで路線の見直しに踏みきることにしましたが、会社は公共交通機関として便数が少ない郊外の赤字路線を減らすと、
さすがに利用者への影響が大きいのではないかと考えたそうです。そこで、中心部の黒字路線を減らす「苦渋の決断」をしたと言います。
「状況を改善しないと、さらに大規模な路線の見直しが必要になりバス事業全体が壊れてしまうという危機感を持っていた」(西日本鉄道 清水自動車事業本部長)
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運転手志望者のイベント?
深刻な運転手不足に悩むバス会社は西鉄だけではありませんでした。
国土交通省がおととし全国のバス会社を対象に行った運転手不足に関するアンケート調査。回答した350社のうち、なんと、8割が
「運転手が不足している」と感じていました。しかも、このうち5社に1社が運転手が足りずに「減便」や「路線の休廃止」などを検討しなければならない状況でした。
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実際、数少ない運転手をめぐって争奪戦が過熱しています。ことし5月に東京で開かれたバスの運転手を募集する就職イベントを取材すると、
首都圏をはじめ、愛知や兵庫など各地のバス会社が参加していました。