18/06/19 12:14:11.15 CAP_USER9.net
アメリカに不法入国したとして拘束された親子が引き離されるケースが相次ぎ、強硬な不法移民対策を進めるトランプ政権への批判が高まっています。
アメリカのメディアによりますと、先月末までの6週間の間に、中米諸国からアメリカに不法入国したとして拘束された親など保護者から、およそ2000人の子どもが引き離されたということです。子どもたちは、裁判を受ける保護者とはわけられ、メキシコとの国境に近い複数の施設に収容されているということです。
これについて、野党・民主党や人権団体などは、「非人道的だ。今後、引き離される子どもは数万人に上る可能性がある」として強硬な不法移民対策を進めるトランプ政権への批判を強めています。
一方、トランプ大統領は18日、演説で、「アメリカを移民や難民の収容施設にはしない。彼らは殺人犯や泥棒になる可能性がある」と反論しました。さらに「われわれは移民政策をめぐる交渉のテーブルにつくことさえできない。民主党のせいだ。彼らが妨害している」として、トランプ政権が提案する移民政策に関する法案に反対する民主党に責任があると主張しました。
しかし、アメリカメディアは、「トランプ政権の政策によって親子が引き離されているのであり、うその主張だ」として、議論をすり替えていると批判しています。
■国連事務総長が懸念
これについて、国連のグテーレス事務総長は18日、声明を発表し、「子どもたちを親と切り離して傷つけるべきではない」と懸念を表明しました。そして、「国際法にのっとって難民と移民は常に敬意と尊厳をもって扱われるべきだと考えている」として、トランプ政権に人道的な対応をうながしています。
国連では、ことし9月に始まる国連総会で、移民と難民支援の国際規範を含む合意文書の採択を目指していますがアメリカはこの協議から離脱しています。
■メラニア夫人も批判
トランプ大統領の夫人、メラニア氏も批判しています。メラニア夫人はスポークスマンを通じて、「子どもたちが家族と引き離されるのを見るのはつらい。与野党が協力し、最終的に移民政策の改革を達成することを願う」と述べました。そのうえで、「アメリカは、すべての法律を順守する国であると同時に、心ある統治を行う国でもあるべきだ」と述べてトランプ政権の移民政策を夫人みずから批判しました。
2018年6月19日 9時55分
NHK NEWS WEB
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