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児童「人の命を助ける立場に」付属池田小事件から１７年
永井啓吾2018年6月8日11時22分
大阪府池田市の大阪教育大付属池田小学校での殺傷事件は８日、発生から１７年を迎えた。同校では、事件が起きた午前１０時１０分過ぎから「祈りと誓いの集い」があり、亡くなった８人の名を刻んだ塔の鐘が鳴らされ、全校児童約６００人や遺族、保護者、教職員らが黙禱（もくとう）した。
児童代表の６年生３人は「自分の命を守ると同時に、信頼される人になり、人の命を助ける、守る側の立場になっていく」「多くの人に支えられて学校生活を送ってきた私たちだからこそ伝えられることがある」と述べた。「つらく悲しい事件を忘れることなく、『命はかけがえのない大切なものである』という先輩たちの思いを私たちもしっかりと心に刻み、下級生にも伝え続けていきます」などと誓った。
佐々木靖校長は「付属池田小は亡くなった８人のみなさんを思うすべての人と協力して、学校が安全で安心できる場所であるよう、努力を続ける」とあいさつ。各学年の代表が献花した。
２００１年６月８日、通用門から校内に侵入した宅間守・元死刑囚（０４年死刑執行）に刃物で襲われ、２年生の女児７人と１年生の男児１人が亡くなり、児童と教諭１５人が重軽傷を負った。事件をきっかけに、学校の安全を見直す動きが全国に広がった。（永井啓吾）