18/05/25 12:57:20.46 CAP_USER9.net
【ソウル時事】北朝鮮の金桂冠第1外務次官が25日、発表した談話の全文は次の通り。
現在、朝米間には世界が非常な関心の中で注視する歴史的な首脳の対面(会談)が日程に上り、その準備も最終段階で進められている。
数十年にわたる敵対と不信の関係を清算し、朝米関係改善の新たな一里塚をもたらそうというわれわれの真摯(しんし)な模索と積極的な努力は内外の共感と支持を得ている。
そうした中で、トランプ米大統領は24日、突然、既に既成事実化されていた朝米首脳の対面を取りやめるという公式な立場を発表した。
トランプ氏はその理由について、わが国の崔善姫外務次官の談話内容に「激しい怒りと露骨な敵意」が込められているためだと述べ、以前から計画されていた貴重な対面を行うことが現時点では適切ではないと明らかにした。
私は、朝米首脳会談に関するトランプ氏の立場表明が朝鮮半島はもちろん、世界の平和と安定を願う人類の念願に合致しない決定だと断定したい。
トランプ氏が取り上げた「激しい怒りと露骨な敵意」というのは、事実上、朝米首脳会談を前に一方的な核廃棄を迫ってきた米国側の度を越した言動が招いた反発にすぎない。
この不幸な事態は、歴史的に根深い朝米敵対関係の実態がどれだけ深刻で、関係改善に向けた首脳会談がどれほど切実に必要かをありのままに示している。
歴史的な朝米首脳会談について言えば、われわれはトランプ氏が歴代のどの大統領も下せなかった勇断を下し、首脳会談という重大な出来事をもたらすために努力したことを内心では高く評価してきた。
しかし、突然、一方的に会談中止を発表したことは、われわれとしては、思いがけないことで、極めて遺憾に思わざるを得ない。
首脳会談に対する意志が不足していたのか、あるいは、自信がなかったのか、その理由については推測するのは難しいが、われわれは歴史的な朝米首脳の対面と会談それ自体が対話を通じた問題解決の第一歩であり、地域と世界の平和と安全、両国間の関係改善に意味のある出発点になるとの期待を持ち、誠意ある努力を尽くしてきた。
また「トランプ方式」というものが双方の懸念を解消し、われわれの要求する条件にも符合し、問題解決に実質的に作用する賢明な方策になることをひそかに期待もした。
わが国務委員長(金正恩朝鮮労働党委員長)も、トランプ氏と会えば、良いスタートが切れると述べ、そのための準備に全力を注いできた。
にもかかわらず、一方的に発表した会談中止は、われわれの努力と、われわれが新たに選択して進むこの道が果たして正しいのかを改めて考えさせている。
しかし、朝鮮半島と人類の平和と安定のため、全力を尽くそうとするわれわれの目標と意志には変わりはなく、われわれは常に寛大で、開かれた心で米国側に時間と機会を与える用意がある。
一度では満足な結果を得られないが、一つずつでも段階別に解決していくなら現在より関係が良くなるはずで、より悪くなるはずはないことぐらいは米国も深く熟考すべきだろう。
われわれはいつでも、いかなる方式であれ、向かい合って問題を解決する用意があることを米国側に改めて明らかにする。
(2018/05/25-11:36)
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