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[マニラ 3日 ロイター] - アジア開発銀行(ADB)の中尾武彦総裁は3日、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)を競合とは考えていないとし、拡大するアジアの投資需要に対応するため協力していきたいとの立場を示した。年次総会の記者会見で述べた。
中尾総裁は、中国は国際的な貸し手および借り手として重要だが、同国やAIIBの台頭はADBの将来の戦略変更の要因にはならないとした。
ADBとAIIBは多くの点で異なっており、より効果的に協力することができると指摘。AIIBは脅威ではないとし、アジアでは一段と大規模な投資が必要であることから、両者の協力が可能だとの見方を示した。
その上で、ADBとAIIBは今年、複数の協調融資案件を承認することを目指していると述べた。詳細は明らかにしなかった。
米中摩擦については、保護主義がアジアに及ぼす影響を懸念しているとする一方、現時点でそうした兆候は見られないとした。
総裁は、貿易が阻害されればアジア諸国などに大きな打撃が及ぶと警告した。ただ、今のところ市民や投資家、市場参加者の心理に影響はもたらしていないと述べた。
2018年5月3日 / 16:52
ロイター
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