18/04/06 17:38:54.73 CAP_USER9.net
ハクサイの相場が急落している。4月上旬の日農平均価格(5日まで、各地区大手7卸のデータを集計)は1キロ43円で、過去5年平均(平年)の5割安。好天続きで生育が進み、出回りが潤沢なためだ。気温高による消費の落ち込みや輸入物の増加で、業務・加工筋や小売りの引きが弱く販売は苦戦している。5月前半までまとまった入荷が続く見込みで、卸売会社は「軟調な取引がしばらく続く」と見通す。
ハクサイの取引は3月上旬まで寒波の影響などで異例の高値が続いた。ただ、中旬以降は気温の上昇で生育が回復し、価格は平年並みに落ち着いていた。
4月に入ると出回りが大幅に増え、相場は急落。東京都中央卸売市場大田市場では5日、茨城産1ケース(15キロ・相対・中値)が648円と前年同期の7割安だった。卸売会社は「入荷量は急激に増えたが引き合いは弱いままだ。小売りに加え、漬物など加工需要も振るわない」と指摘する。
主産地のJA全農いばらきによると、現在の1日当たり出荷量は3万~2万5000ケース(1ケース10キロ)と前年より5割以上多い。「生育は7~10日ほど前進している。月初めまでの低温で遅れた分も残り、近年になく出荷量が多い」と話す。JA常総ひかりは「昨秋以降の高値を受け、作付面積が前年より1割ほど増えた」と説明する。
一方で年明けから輸入物の出回りも多く、国産と販売が重なる。農水省の植物検疫統計によると、3月の生鮮ハクサイの輸入量(第4週まで)は4565トンで前年の16倍。市場関係者は「国産の品薄高で業務・加工業者の多くが輸入物を仕入れた。今も在庫を抱え、国産への切り替えが進んでいない」とみる。
小売りも鈍い。東京都内のスーパーは茨城産の4分の1カットを98円(税別)と、前年の半値で販売。「春商材に押され、売り上げは前年より1割少ない」と話す。冬の価格高騰で鍋物消費が盛り上がらず、買い控えが続いているという。
大阪も振るわず
大阪市中央卸売市場本場でも、ハクサイの取引が苦戦だ。5日には長崎産1ケース(15キロ・高値)が1080円と前年同期の7割安。気温の上昇で主力の長崎産をはじめ、各地からの入荷が潤沢なためだ。卸売会社は「需要はいまひとつで、軟調な相場が続く」とみる。
JA全農ながさきによると、4月の出荷量は前年比1割増の見通し。低温で遅れていた分の出荷に加え、価格が下がってJAに出荷する農家も増えると見込む。今が出荷ピークだが「高温続きで切り上がりは早まる。中旬には出荷量が落ち着いてくる」と説明する。
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