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2018/04/02
ロンドンで今年2月と3月に起きた殺人の件数は合計37件と、ニューヨークの32件を上回ったことが、両市警察の記録から明らかになった。ロンドンで暴力的な犯罪が増加していることが数字からも確認された。
両市の人口は共に850万人強。大ロンドン庁は、刃物を使った犯罪を「深く懸念している」と述べた一方で、ロンドンは現在も世界で最も安全な場所の一つだと、ロンドン警視庁と共に強調した。
ロンドン警視庁のリロイ・ローガン元警視正は、「ロンドンの暴力性の気配がウイルスになった」ことの証左だと語った。
殺人件数に関するニューヨーク市警とロンドン警視庁の数字は当初、英紙タイムズ日曜版が報じ、BBCも内容を確認している。
今年1月、ロンドン警視庁は8件の殺人を捜査した一方、ニューヨーク市警は18件を捜査した。2月には、ロンドンが15件に増えたが、ニューヨークでは11件に減少し、3月は、それぞれ22件と21件だった。
ロンドン警視庁の報道官は、「ロンドンでの殺人件数の増加を懸念している」とし、「殺人は1件たりとも許容できない。増加した理由の解明や、そもそも起きてはいけない悲劇を防止するために何ができるか、関係機関と協力し懸命に取り組んでいる」と語った。
しかし、ローガン元警視正は殺人率の高さに「完全に打ちのめされている」と語った。
ローガン氏は、「なぜ制御不能な状況になってしまったのか理解できない」と話した。
「暴力のウイルスが広がっている。あまりに多くのさまざまな社会で伝染病のように広がっている。警察がただ逮捕や職務質問すれば済む問題ではない。地域社会と協力しながら取り組む必要がある」
今年2月、ロンドン警視庁のクレシダ・ディック警視総監はスコットランドのグラスゴー警察を視察した。同市では、教師や医療関係者、ソーシャルワーカーが地元のギャングにかかわる人々に関する情報を共有するという「公衆衛生的な取り組み」を行った結果、殺人率は大幅に低下した。
ディック氏は、ニューヨークのほか、ウェスト・ミッドランズやダラム、 エイボン、サマセットの英各州で「実情調査のための視察」を予定している。
一方、英政府は、10歳~21歳の刃物を使った犯罪の予防を目指し、ソーシャルメディアでの広告活動に135万ポンド(約2億円)の予算を割いている。
広告では、刃物で刺された10代の若者たちが自分たちの経験を語っている。
(英語記事 London murder rate overtakes New York's)
ロンドン(赤)とニューヨーク(緑)の殺人件数の推移
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ローガン元警視正は2013年に、それまで30年間勤めたロンドン警視庁から引退した
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