18/03/28 11:50:38.99 CAP_USER9.net
この共同通信のスクープが配信された時、私はたまたまある民放のテレビ局を訪れていました。
旧知の幹部と雑談していた時にその幹部が記事のコピーを見せてくれて「大変な時代がやってくるなあ・・・」とつぶやきました。
たとえば、2017年1月にTOKYO MXテレビが放送した「ニュース女子」という持ち込み番組で、
デマが放送されたことが大きな社会問題になりました。
BPOの放送倫理検証委員会は、は担当者にヒアリングをしたり、現地調査まで行った上に「重大な放送倫理違反」があったという判断を示しました。
この意見書の中には、事実に基づかない論評や誹謗中傷もあるインターネットとは違って、
放送はより吟味されたメディアだとして以下のような記述があります。
”放送では、番組制作にあたり、取材による裏付けを欠かさないこと、節度ある表現を保つことなどが求められているうえ
、放送倫理を守っているかどうかを放送局自身がチェックする仕組みもある。”
だからこそ、放送局の考査というセクションが"放送の自主・自律を守る砦"であり、多メディア社会における"放送の矜恃を守る砦"だと記しています。
共同通信のスクープ記事は、そうしたものでこれまで守られてきた放送の「砦」が、政権の制度改革でネットと変わらないものになってしまい、
大きく揺らぎかねないという危機的な状況にあることを伝えています。
しかし、その後もテレビ各社のニュース番組を見ても、この問題を報道している局や番組はありません。
自分たちの報道が大きく変わるかもしれないという事態なのに、なんという危機感の欠如でしょうか。
しつこいようですが、繰り返します。放送というメディアが大きく、変質しかねない事態です。これはどの放送局にとっても重大な変質を迫られる問題です。
私たち国民にとっても、見ているテレビ局が
「安倍さん寄りチャンネル」「枝野さん寄りチャンネル」「志位さん寄りチャンネル」などになってしまうかもしれないという局面です。
少なくとも私は、そんなふうにしてテレビは見たくありません。
テレビはもっと取材者が自由に取材して報道していくもの。これが大事だと思う問題意識を深めた報道をしてほしいものです。
政治色を意識してチャンネルを変えるなんて、自分はやりたくはありません。もっとテレビの報道者たちを信頼して視聴したいと思います。
今、わかっていることだけでもきちんと経過を伝えてほしい。
それをしようとしないテレビ各局の姿勢に不安を覚えてしまいます。
今回の共同通信の記事を受けて、テレビ関係者の中には「政権の改革案をそのまま進めれば、まっとうなテレビ局が『ニュース女子』のように
根拠が不確かな放送をするようになってしまう」と危惧する声が広がっています。
ところがそうした危機的な状況だということがテレビの人たちから視聴者に知らされてはいません。
URLリンク(www.huffingtonpost.jp)
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