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観音寺の長崎県指定有形文化財「観世音菩薩坐像」=2013年1月、韓国・大田(聯合=共同)
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長崎県対馬市の観音寺から平成24年に盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像を巡り、韓国の裁判所が日本への返還を認めなかった判決から26日で1年になるのに合わせ、観音寺の元住職、田中節孝さん(71)が早期返還を求める要望書を外務省などに提出することが24日、分かった。
仏像は県指定有形文化財の「観世音菩薩坐像」。要望書では、日本政府が韓国政府に対し、早期返還を働き掛けることや、仏像の保管状況の説明などを求めている。田中さんは「盗まれたままでは情けない。日本政府は返還を訴え続けてほしい」と話している。
観世音菩薩坐像は24年10月に盗まれ、韓国で発見された。だが、韓国の浮石寺が「倭寇に略奪された仏像だ」として所有権を主張。29年1月、韓国の裁判所は、返還せず同寺へ引き渡すよう韓国政府に命じる判決を言い渡した。
田中さんによると、韓国中部の大田にある国立文化財研究所が保管しているというが、仏像の現状は詳しく知らされていないという。
産経新聞:URLリンク(www.sankei.com)