17/12/05 08:01:17.70 CAP_USER9.net
URLリンク(www.bbc.com)
ドナルド・トランプ米大統領は3日、前補佐官の訴追をめぐり、連邦捜査局(FBI)の前長官に捜査中止を働きかけたことなどないとツイッターで反論し、FBIを罵倒するツイートを相次ぎ投稿した。トランプ氏は、FBIの評判は「ボロボロだ」などと複数のツイートで書いている。
2月に解任されたマイケル・フリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、ロシア疑惑を捜査するロバート・ムラー特別検察官にFBIへの虚偽供述の罪で起訴され、本人が有罪を認めた問題で、トランプ氏は2日、「僕がフリン将軍をくびにしなきゃならなかったのは、副大統領とFBIに嘘をついたからだ。彼はその嘘について、有罪を認めた。残念なことだ。というのも、政権移行期の行動は合法だったので。隠すことは何もなかった!」とツイートした。
5月に解任されたジェイムズ・コーミーFBI前長官は6月に上院で、前補佐官解任の翌日、大統領に呼ばれ、前補佐官の捜査を遂行しないよう促されたと宣誓証言している。直後に書きとどめFBI内で共有したメモも、提出した。ホワイトハウスはこの証言の内容を否定してきた。
しかし、コーミー氏の証言を前提に、2月の時点でフリン前補佐官がFBIに「嘘をついた」と承知していたというこの大統領のツイートは、虚偽供述を知った上でFBI長官に捜査を中止するよう促したと受け止められ、大統領による司法妨害に相当し得ると、複数の法律家が指摘した。
大統領の「FBIに嘘をついたからだ」ツイートが物議をかもすと、大統領の顧問弁護士ジョン・ダウド氏はニュースサイト「アクシオス」に対して、このツイートを書いたのは自分だと主張。ホワイトハウスのソーシャルメディア担当にメールで送付したのだと述べた。
こうした状況で大統領は3日朝、「僕はコーミーにフリンの捜査を止めるよう頼んだりしていない。コーミーがまた嘘をついたのを取り上げてるだけの、またしてもフェイクニュースだ!」とツイートした。
この間、ムラー特別検察官が今年夏、ロシア疑惑の捜査陣からFBI捜査員を1人、解任していたことが判明。テキストメールで、トランプ氏に批判的な内容を書いていたことが理由という。
トランプ氏はこの報道を捉えて、「汚れた(いや、とても不正直な?FBI『捜査員がクリントン捜査に果たした役割、点検中』。クリントンメール捜査を主導した。『フォックス・アンド・フレンズ』で クリントンの金は捜査を指揮する別のFBI捜査員の妻に行ってる」とツイート。
さらに大統領は、「コーミーが長年、クリントンに嘘っぱちで偽物の捜査(ほかにもいろいろ)をやって、FBIを指揮したせいで、FBIの評判はボロボロだ。史上最悪だ! でも心配しないで。また偉大に戻すから」と書いた。
加えて大統領は、「報道『反トランプのFBI捜査員、クリントン・メール捜査を指揮』 ついにつじつまが合ってきた!」とツイートした(太文字は原文で大文字による強調部分)。
ヒラリー・クリントン氏が国務長官時代に、私用メールサーバーで公務メールを扱っていた問題については、当時のコーミーFBI長官が昨年夏にいったん訴追に相当しないと発表したものの、大統領選直前の10月末に捜査を再開していると発表。投票日2日前の11月6日に、違法性はなかったと発表した。
ムラー特別検察官は、昨年の大統領選でロシアがトランプ氏に勝たせようとしたこと、トランプ陣営がそのためにロシアと結託した可能性などについて捜査している。ロシアは大統領選への関与を否定。トランプ氏はロシアとの結託はないと一貫して否定している。
フリン前補佐官は、政権発足前に駐米ロシア大使と接触し、オバマ政権の制裁やイスラエル入植地に関する国連安保理決議案などについて複数の要請をしていたことを認めた。さらに、大使との接触について今年1月の時点でFBIに虚偽供述をしたと認めた。フリン被告は有罪を認め捜査に協力する代わりに、量刑を禁錮6カ月に減刑してもらうなどの司法取引に応じている。複数の専門家は、これはフリン氏が、トランプ政権幹部について証拠を持っているからだろうと指摘している。
司法取引の内容を説明する起訴状には、フリン被告が政権移行チームの「上級首脳」からロシア大使との接触を指示されていたと書かれている。複数の米メディアは、この首脳とは、トランプ氏の娘婿で大統領顧問のジャレッド・クシュナー氏だろうと伝えている。
(英語記事 Russia-Trump: President hits out at FBI over Russia inquiry)
2017/12/04