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週刊ダイヤモンド11月18日号の特集は「右派×左派 ねじれで読み解く企業・経済・政治・大学」。
保守とリベラルの対決が鮮明となった衆院選が終わってもなお、「右派・左派」「保守・リベラル」などイデオロギーにかかわる議論が続いている。この状態を過激派はどう見ているのか。
極左暴力集団の一つ、「中核派」の斎藤郁真・全学連委員長へのインタビューを全5回でお届けする。
―まずは先月の衆院選東京8区(杉並区)で出馬した感想を教えてください。斎藤さんは初めての選挙だったんですよね?
はい。今の政治というものに対して、うんざりしている人がすごく多い。根本的に違う価値観を、どう皆さんの実感と結びつけて提示していくのか。
まだまだ難しいなあと感じました。一方で、すごく訴えが刺さった人が結構いました。手応えを感じています。
―2931票、得票率で1.2%(候補6人中最下位)についてはどう感じましたか。
7月の都議選の時は、杉並区で北島(邦彦、中核派関係者)さんが出ました。その時は2400票ぐらい。それより増えた。北島さんが基本、杉並区でずっとやっていた。
今回私に替わって、知名度ゼロからやって増やしたという意味では、小さくはあれ、前進したと思っています。
―特にどの辺りの訴えが有権者に刺さったと感じましたか。
やはり社会を動かしているのは労働者。なのに働いている場所がめちゃくちゃになっているというところに、共感してくれた人が多かったのかな。
だから労働者がストライキを力に変えていけるんだというところまでいくと変わる。
でも日本ではもうそんなにストライキを見ないですし。そこまで信じられないというか、そういうハードルは、やはり超えられなかったんだろうなと思います。
―労働者層が特に足を止めたと思いますか?
40、50代というよりは、青年と、「昔ばんばんストライキやった」という層から熱狂的に支持してくれる人が現れたという感じです。
―中核派自体の話に入っていきますが、昔と比べたら減っていると思います。
最近は明白に増えています。
―どの辺りの時期を底に増えてきたのでしょうか?
構成員数は発表しないです。「公安筋では約○○○○人」という数字を聞いてうちらもびっくりしているぐらい(笑)。
機関紙『前進』の購読者は増えています。ただ、それが昔のようにバリバリという感じではありません。
この10年で見ると、機関紙を含めて増えてきているなというのはあります。発行部数は非公表ですが(斎藤氏に代わって別の中核派メンバーが回答)。
―若者には中核派のどういう運動が刺さっているのでしょう。
労働運動と言いますか、現場でちゃんと闘おうというところ。ある種まじめな人はそこを見る。力が足りていないのが現状なんですけど、「なんか巻き起こそうとしているな」というところを感じている人が増えています。
―労働者の問題を訴える政党が他にもあるわけですが、どのような違いがあるのでしょう。
他の政党は労働運動といっても選挙のときの組織力。動員というところに主眼がいっています。
労働運動の現場において、「じゃあ資本と具体的に戦おう」「ストライキやってでも、激突していこう」「力関係を変えよう」ということをやらない。
僕らは基本的にそこが一番大事なんだと結党当初から訴えている。そこらへんですかね。
>>2へ続く
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