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帝政ロシアを倒し、世界初の社会主義国家の誕生につながったロシア革命からちょうど100年となった7日、モスクワでは、共産党の支持者が集まって革命の意義をたたえる集会を開きました。
ロシア革命は、1917年にレーニン率いる急進的な社会主義勢力が帝政ロシアの当時の政権を奪取し世界初の社会主義国家、ソビエト政権の樹立につながった革命で7日でちょうど100年となりました。
モスクワの中心部にある大通りでは、真っ赤な上着などに身を包んだ共産党の党員や支持者などがレーニンの肖像画が描かれたプラカードなどを掲げて行進しました。
その後、ロシア共産党のジュガーノフ党首が多くの支持者を前に演説を行い、「ソビエトは、貧困と戦争での敗北のかわりに経済発展や教育の機会などを人々にもたらした」などと述べ、ソビエトの誕生につながった革命の意義をたたえました。
ロシア国内では、革命を称賛する声がある一方、スターリンが1930年代に行った大粛清で多くの国民が犠牲となったことなどから、否定的にとらえる人もいて評価が割れています。
こうした中、来年3月に行われる大統領選挙を前にプーチン大統領は、革命に対するみずからの考えは明確にしておらず、革命から100年という大きな節目にもかかわらず、政府主催の記念行事も行われませんでした。
米国「今も苦しむ人々忘れない」
ロシア革命から100年となった7日、アメリカのホワイトハウスは声明を発表し、「過去一世紀にわたって、世界中の共産主義者による全体主義の統治によって、1億人以上が死亡し、搾取、暴力、そして荒廃にさらされた」と指摘しました。
そのうえで、「私たちは共産主義のもとで亡くなった人々と、今も苦しむすべての人々のことを忘れない。アメリカは、明るい未来を求めるすべての人々のために自由の光を輝かせるという固い決意を再確認する」と述べ、アメリカ政府として民主主義を世界にさらに推し進める姿勢を強調しました。