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トランプ米大統領夫妻を出迎えられる天皇、皇后両陛下=6日午前、皇居・御所
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宮内庁は6日、天皇、皇后両陛下と、来日中のトランプ米大統領夫妻とのご会見の内容を明らかにした。宮内庁の秋元義孝式部官長によると、大統領は天皇陛下に敬意を払いつつも、気さくで親しみやすい一面も出し、和やかに会話をしていたという。
ご会見時間は約20分。ご会見が行われた御所の小広間では、まず大統領が「陛下はすべての国民から深く慕われているとうかがっており、その陛下と今回、お目にかかることができて大変、光栄です」とあいさつをした。これに対し、陛下は「そういうお気持ちをうれしく思います」と応じられた。
続いて陛下が「今回の訪日はいかがですか」とご質問。大統領が「すべてうまくいっています。安倍(晋三)総理とは北朝鮮問題、日米の防衛協力、通商問題など、さまざまな問題について充実した意見交換を行っています。現在、日米関係はかつてなく良好です」と話すと、陛下は「それを聞いて喜ばしく思います」と話された。
さらに陛下は「両国はかつて、戦争をした歴史がありますが、その後の日米の友好関係、米国からの支援により今日の日本の姿があるのだと思います」との考えを示し、江戸末期のペリー来航による開国の歴史に触れられると、大統領は熱心に耳を傾けていたという。
陛下は、米南部テキサス州サザーランドスプリングズにある教会で5日午前(日本時間6日未明)、男が銃を乱射し、26人が死亡した事件についてもご言及。「大統領は心を痛めておられるものと察します」と哀悼の意を伝えられた。これに対し、大統領は「悲惨な事件でした」と概要を説明した後「こういう事件は大変残念なことに、どこでも起こりうる」と述べたという。
大統領は建築に関して高い関心があるといい、御所について「とても美しく、大変居心地が良い所ですね」とした上で「陛下が設計されたのですか」と質問する場面も。陛下は御所を設計した建築家、内井昭蔵氏の説明をされたという。
両陛下は平成21年11月に初めて来日したオバマ米大統領(当時)と、御所で昼食をともにしながら懇談された。両陛下と面会した際、オバマ氏は深々とお辞儀したことが、米保守派から「低姿勢過ぎる」と批判を受けた。
一方、この日のトランプ大統領は御所の車寄せで両陛下と握手を交わしたが、お辞儀はなかった。御所を後にする際も同様だったが、大統領は皇后さまに「(夫人の)メラニアは皇后陛下を大変尊敬しています」とあいさつをし、陛下は大統領に「また日本にいらしてください」と応じられた。
大統領は、見送りに出られた両陛下と再び握手を交わした後、左手でそれぞれ両陛下の右腕を2回、軽くたたくようなしぐさを見せ、別れを惜しんだ。専用車に乗り込む前には、大統領夫妻が記者団に手を振る場面もあった。
配信2017.11.6 13:52更新
産経ニュース
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