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愛媛県産かんきつ「紅まどんな」(愛媛果試第28号)の果皮抽出物に、育毛に不可欠な外毛根鞘(がいもうこんしょう)を守る効果があることを、県産業技術研究所などが確認した。共同研究した製薬メーカーの東洋新薬は、育毛剤での活用を検討している。急速に人気が高まっている品種だけに、県はブランド力に乗じた商品展開につながるとの期待をかける。
かんきつ果皮には毛母細胞の活性化など育毛作用があり、これまでも育毛剤に利用されてきた。今回は「紅まどんな」を使った新たな試験で、毛母細胞の元(幹細胞)を供給する外毛根鞘の保護作用は、これまで報告されていなかった。福岡県で開かれた和漢医薬学会学術大会で、初めて発表した。
ヒトの外毛根鞘細胞に「紅まどんな」の果皮抽出物を添加、培養後、DNAやタンパク質を損傷させる活性酸素種が低減することを確認。また、毛髪の伸長を促し、抗酸化機構を活性化させるFGF―7遺伝子の発現が促進されることも確認した。
県は2013年に同社と協定を結び、ミカンや伊予カン、「清見」などに含まれる有用成分を分析。今年4月には県産かんきつ「媛小春」の成分に、肌の潤いを高める可能性があると発表している。
県産業技術研究所は「ブランドかんきつを使った企業の商品開発に協力することで、認知度向上をさらに進めたい」と強調する。
配信2017年09月01日
日本農業新聞
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