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JR山形駅前で昭和46年から営業している老舗百貨店「十字屋山形店」が来年1月31日で閉店する。同店の管理会社、中合(福島市)の黒崎浩一社長が30日、山形市内で記者会見し明らかにした。十字屋は最盛期全国に30店舗以上を構えた中堅百貨店だが、山形店の閉店で、百貨店十字屋の名前はなくなる。
会見で黒崎社長は、閉店の理由として、商圏(村山地区55万人)内人口の減少と競争激化を挙げた。さらに、同店のビルが国の耐震基準を満たしていないため建物所有者と交渉してきたが、耐震改修工事の期間と費用も理由だと説明した。
同店には正社員が33人、パート・アルバイトが56人いるが、中合の他店舗やイオングループで再雇用を確保していくという。
同店は山形市内で3番目の百貨店として昭和46年に開店。昭和56年には最高の100億円を売り上げたが、近年は「売り上げが急速に悪化」(黒崎社長)。平成28年は31億円まで落ち込んだという。
黒崎社長は「オープン以来、地域密着店として営業してきた。来年の1月31日まで従業員一丸となってサービスしていきたい」と述べた。
山形市内では、昭和31年に大沼、丸久(後に山形松坂屋に社名変更)の2店が開店。その後、48年に山形ビブレが開店し市内では4つの百貨店が競い合ってきたが、平成12年に山形松坂屋、山形ビブレが閉店、今回の十字屋山形店の閉店で市内は大沼のみとなる。
配信2017.8.31 07:02更新
産経ニュース
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