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青島正晴(横浜市元小学校教員)
8月2日、横浜市教育委員会定例会が開催され、来年再来年の小学校で使用する道徳教科書の採択審議が行われた。
最大の焦点は「つくる会」系の執筆者の加わった「教育出版」の教科書。なんと「下町ボブスレー」に乗った安倍晋三首相の写真が大きく掲載されるなど、
きわめて危険な教科書ですでに名古屋市などで採択されていた。
午前8時過ぎから教育委員会の入る関内のビル前では、「横浜教科書採択連絡会」の呼びかけで40名ほどの市民が、
「教育出版」の教科書不採択を求めるスタンディングを行った(写真上)。
傍聴抽選の行われた開港記念会館には200名を超える市民が駆けつけたが、傍聴できるのは24人。
他は開港記念会館で音声だけの中継を聞くことになった。
「このホールで教育委員会を開催すればいいのに」「もっと増やして」「映像中継して」の声を教育委員会はすべてスルーしたが、これは変えさせたい。
8社の教科書から1つを採択するのだが、1時間半ほどの審議は具体的な出版社名には触れず、やきもきする内容。
そして採択。ここでも、決め方が異常だった。5人の委員プラス岡田教育長の6人が投票して多数決。同数の場合は教育長が決める……。
教育長が2票投票するっておかしい。しかも、委員の提案で無記名投票! 無責任である。
結果は「東京書籍」と「学校図書」が3票ずつで、岡田教育長が「学校図書」に2票目を入れ採択された。
結局「教育出版」は1票も入らず、不採択!「やったあ!」「うれしい」と歓声と拍手が市民の間から起きた。
2年前、中学校の育鵬社の歴史・公民教科書が採択されてきたので、大きな喜びに包まれた。
来年は、中学校道徳教科書(育鵬社参入の予定)、再来年は中学校社会科教科書とつづくが、市民の力で採択を覆せる一歩を感じた。
しかし、安倍政権になり一気に進めた「道徳教科化」これ自身問題。愛国心をはじめ価値観を子どもたちに押しつけ、
評価をつける「道徳教科化」こそ問題である。子どもには自由で民主的感性、人権感覚豊かな青少年に育ってほしい。
国の政治を私物化する安倍晋三、自分の不道徳、私利私欲と平気で嘘をつく輩に道徳そのものを語る資格はない。
横浜市は全国に先駆けて、今年から道徳の教科化に踏み込んでいる。これも変えていきたいと思う。
ソース
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