17/07/02 19:28:55.09 CAP_USER9.net
折しもフランスでは6月18日に行なわれた総選挙で、マクロン新大統領が立ち上げた新党「共和国前進」が既存政党に代わって過半数の議席を獲得しました。
このマクロン新党のように「小池新党」は新たな選択肢になり得るでしょうか?
メスメール : 仮に安倍政権が終わったとしても、多くの有権者は「選挙で一票を投じる現実的な選択肢がない」という問題に直面しそうです。そこで注目したいのが、東京都議会選挙です。
小池都知事は都民ファーストの会から多くの候補を擁立し、長らく自民党支配が続いた都政における「新たな選択肢」を有権者に示しているように見えます。
私の個人的な見解ですが、小池氏は将来的に「日本初の女性首相になる」という野心を抱いているのだと思います。ただし、私はマクロン大統領と小池都知事を重ねて見てはいません。
彼女はマクロンにはなれないとも思っています。その理由は、彼女には「明確なビジョン」が感じられないことです。
東京都知事として小池氏は非常に良いスタートを切りました。東京オリンピックの見直しや市場移転の見直しは政策として間違いではなかったと思うし、
従来の都政の問題点を浮き彫りにしたという点でも彼女の支持を高める要素になったでしょう。ただし、それらの問題の解決にあまりにも長い時間をかけすぎてしまったし、
結果的に多くの妥協を強いられたことで、「小池知事には明確で現実的なビジョンがない」という印象が有権者の中に広まりつつあります。
都政においてすらそうなのですから、彼女が「この国の明確なビジョン」を持っているとは思えないし、事実、これまで国家的なビジョンをほとんど示していません。
むしろ自分自身の将来に対する野心から、目に見える形で安倍政権と対立することを避けようとしているようにすら見えます。
マクロン新大統領や彼の新党に明確な国家的ビジョンがあるかというと、これも現実にはわからないけれど、少なくともマクロンにはそれが「ある」と国民に信じさせる力がある。
その違いは非常に大きいと思います。
─確かに、小池氏は自民党都議連や自民党執行部への痛烈な批判はしても、安倍政権に対する直接的な批判はあまりしませんし、安倍首相もあれだけ小池知事と自民党都議連が対立しているのに、
表立って小池批判をすることはほとんどないですね。
メスメール : 私はむしろ小池新党、つまり都民ファーストの会は安倍政権にとって「民進党を弱体化させるための格好の道具」になっているのではないかと見ています。
東京のような大都市では一般的にリベラル層が多いですが、彼らの票が都民ファーストの会に集まれば、結果的にそのあおりを食うのは民進党である可能性が高いからです。
─なんだかその景色、以前「大阪維新の会」が生まれた時にも見たことがあるような…。
メスメール : その通りです。当初は既存政党、既存政治とは違う新たな選択肢として名乗りを上げたはずの維新の会が、紆余曲折を経て、今や実質的に「第二の自民党」みたいになっている。
将来的にそれと同じことが都民ファーストの会にも起きることはあり得ると思いますね。
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