17/04/23 17:41:20.56 CAP_USER9.net
各国で注目される選挙が近づくたびに必ず耳にする言葉がある。ポピュリズムだ。大衆迎合主義とも訳され、批判する文脈で使われる。でも、大衆が決めるのは民主主義の基本のはず。大衆に迎合して決めたら、なぜだめなのか?
「今日はみなさんの一日。米国はみなさんの国です」
今年1月の就任演説で、米国のトランプ大統領はそう語り、国民の団結を訴えた。選挙戦でトランプ氏はツイッターで虚実ない交ぜの情報を発信するなどして関心を集め、既存の政治に不満や怒りを抱く人たちの心をつかんで支持を拡大。民主主義のダイナミズムの成功事例にも見えるのだが、ポピュリズムの典型例として批判も根強い。
ポピュリズムの特徴は、極端に単純化した争点を掲げる、大衆の欲望を読んで「敵」を見つけて攻撃する、などが挙げられる。「みなさんの国」と語ったトランプ氏も他の集会では「市民の団結が重要だ。他の人たちはどうでもいい」と発言。「みなさん」に含まれない市民はかなりいるようだ。
評価は難しい。仏大統領選に立候補している右翼・国民戦線ルペン党首は、「今の政治は民衆を侮りすぎている」とポピュリストを自任。危うさは残るが政治と民意をつなぐべき政党が役割を果たさない時、ポピュリズムが議会政治のゆがみをただすと評価する専門家もいる。
固有名詞としてのポピュリズムの起源は、19世紀末、米国南部や西部で盛り上がった農民運動から結成された人民党(ポピュリスト)だ。急速な