17/04/13 17:02:17.62 CAP_USER9.net
冬季に南東の空に現れる「冬の第三角形」。
その一角を成す「オリオン座α星ベテルギウス」の名は、天体に興味がない人でも一度は耳にしたことがあるだろう。
天空に一際明るく輝くベテルギウスであるが、実は我々の知らない間に消滅してしまっているかもしれない、という話をご存知だろうか?
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■ペテルギウス爆発間近? 地球への影響は?
画像:ペテルギウスと太陽の比較イメージ「NASA」より引用
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ベテルギウスは太陽の900倍の大きさ、20倍の質量を持つ赤色超巨星で、地球から642光年離れているものの、太陽の10万倍明るいため肉眼で観測することができる。
約100億年の寿命と言われる太陽に対し、質量が大きく、核融合反応が激しいベテルギウスの寿命は僅か1000万年ほどといわれているが、それもすでに99.9%が尽きており、いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない状況にある。
さらには、いま見えているベテルギウスの光は642光年前のものであるため時間差で観測できないだけで、すでに消滅してしまっている可能性まであるというのだ。
赤色超巨星のベテルギウスが超新星爆発を起こした場合、地球もただでは済まない恐れがある。
トカナでも再三その危険性を訴えてきたように、超新星爆発の際にはガンマ線バースト、特に数千光年先まで届くといわれる「ロング・ガンマ線バースト」が放出される。
これは、はるか彼方から射撃を試みるスナイパーのようなもので、宇宙空間はいつどこからガンマ線バーストに“撃たれる”のかわからないというスリリングな状況にあるのだ。
ベテルギウスの自転は地球から20度ずれているため直撃することはほぼないと見積もられているが、超新星爆発時の衝撃で自転軸が変化しないとも限らず、正確な予想は困難とされている。
もしもガンマ線バーストが直撃してしまったら、地球環境を有害な紫外線などから守っているオゾン層が破壊され、電子機器が壊滅的被害を受けるのみならず、人間をはじめとした生物も遺伝子が損傷し、がんや染色体異常が多発することになると言われている。
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■近々、ベテルギウスが月よりも明るくなる?
画像:ケプラーの超新星 (SN 1604) の超新星残骸
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また米有名雑誌「Forbes」オンライン版(3月22日付)によると、ガンマ線バーストの直撃を免れたとしても、ベテルギウスの超新星爆発は我々が慣れ親しんだ天体の相貌をガラッと変えてしまう恐れまであるそうだ。
これまでにも天の川銀河内での超新星爆発は複数回に渡って起こっており、日中でもその光が観測できたというが、ベテルギウスは比較的地球に近いため、これまでとは比較にならないほど明るく輝くという。
もともとペテルギウスは、肉眼での星の明るさを表す視等級が0.42(数値が小さいほど明るい)と極めて明るいが、超新星爆発の際にはマイナス11等級を超え、マイナス10等級前後の半月にも勝ると予想されている。
つまり、満月(マイナス12.7等級)に次いで夜空で2番目に明るくなるということだ。
さらに、数年かけ徐々に減光していくため、肉眼で見えなくなるまで1年以上にわたり継続して輝き続けるという。
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ベテルギウスが現在どういう状態にあるかは誰にも分からないが、もしかしたら今年の冬にはもう今までと同じ夜空を観測することはできなくなるかもしれない。
ともすれば、我々人間には恒久不変のようにみえる天体も、宇宙のスケールからすればなんと儚いのだろうか。
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★1:2017/04/13(木) 08:58:50.42
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