08/01/07 23:47:41 wHHAwICJ0
カルッセル編は本当にやるせない顛末を迎えたな
・規則より人命を優先して死んだフランシア伍長の娘が、規則に殉じた為辱められ惨死
・その覚悟は人を見る目のないブランドンにより踏みにじられ、本来なら死なずに済んだ無駄死に
・ブランドンが帝国を忌避する決定打になった「風説」の架空の部隊は現実に存在し、
彼がそれを知っていれば犯罪に手を染めるまでは至らなかったかもしれない
・マイルはアーヴィーを見捨てられず街を削って売った
・フランシア伍長は規則の為に、身売りする人間を手を拱いて見送った
・街の状況は極限まで悪化したが、どこかで誰かが動いていればここまでにはならなかった
・街を救い、フランシアとヴィッターの心を再び結びつける契機になったのは
紙より簡単に規則を破るヤサ男と、空気の読めない貴族と、
存在自体がブランドンをあざ笑う不可視の9番で、元から関わっていた人間は引っ張られて動いただけ
もはや何も救いにならない
アーヴィーが万に一つ貴族の心を取り戻したとしても
ブランドンがどんなに筆舌に尽くせぬ苦しみを受けたとしても
町の人間が自発的な意志を取り戻し街が復興したとしても
2課の鏡としてフランシアの魂が慰撫され称えられたとしても
ヴィッターとフランシアの心の絆が揺るぎないものだとしても
フランシアもマイルも先代も、誰一人として報われない
カルッセル編はまるで悲劇の精密機械だ
どこかひとつ違えばもっと違う結末を迎えられたのに…