08/06/14 09:29:20
金巻氏は時にプロデューサー的立ち回りをしたり、レコード会社との繋がりも強い。
加えてアニメ脚本家の中では我を通すというか、声が大きい人なので、
監督とぶつかる事もしばしば。
過去にもギャラクシーエンジェルでアニメの製作現場と衝突したのは業界内では有名な話。
そして、絶望先生の二期からシリーズ構成を外れたのは・・・
絶望少女選集が、わざわざ原作通りに再構成されて、ほぼ作り直されてる事実を鑑みても
新房監督と金巻氏が衝突したであろう事は想像に難くない・・・
ただこれ、作家からすれば守られて当然の権利を主張した結果であることが多く、一概に悪者にもできない訳です。
逆もまた然り。
アニメ業界特有の習慣というか、本来ならば映像業界に於いては脚本は絶対であって、
台詞の一言一句も変えてはいけない、という不文律があり、
ましてや脚本家に許可も取らず勝手に書き換える事は言語道断なのですが(それ位日本では作家の著作権が守られています)
アニメは何故かコンテ段階でシナリオ書き換えなんてのは日常茶飯事で起こっている事で、
それについて、常々腹を立てている作家さんが殆どです。
なので、真面目に書くのは馬鹿馬鹿しい、と適当な仕事しかしない脚本家(中には名前も出すな)という方も確かに存在しており、
しかしなかがらそんな仕事でも書いた物には例え原作物でも著作権は発生し、脚本印税が支払われてる事もまた事実な訳です。
そんな適当な脚本ですから、コンテ段階でなんとかマシなものにしようと奮闘する演出家も居ます。
故に大胆なアレンジが施される事もしばしばで、
こうなってくるともう、例えそのフィルムが面白かった(或いはつまらなかった)としても、
一体誰の手柄なのか(或いは責任なのか)、判然としなく成るわけです。
アニメはより多くの人間が関わるので、尚更です。
で、砂を被る人間が必要になります。
それがアニメ(或いは局)プロデューサー、監督となるわけです。