08/04/21 01:37:52 0
>>4
果樹園の生い茂る大学教授宅では、学生や教授の娘達とともに人の和も絶えなかった。
小さい頃学生だった兄の使いで、たまたま訪ねた教授宅で年上の末娘に一次接近遭遇。
淡い恋心を抱きつつも時は流れ、教授から当時借用したままになってた書籍がある日
家から出てきて、それを返却しにかつての懐かしき思い出の場所へと足を運び入れる。
そこへ現れたのは美しく成長したロングへアーの末娘であったが、他に人気もなく、
手入れの行き届いていた庭も、雑木林のごとく荒涼たる景観が望めるばかりであった。
社交的だった姉は2人とも、家に出入りしていた学生と結婚をして家を出ており、
父親も既に鬼籍の人であり、今や訪ね人もなく一人で家を守っているのだと告げられた。
大学専門過程の高度な文学談義には、年齢が若くかやの外だったかつての少年は、
学生に人気もあった姉と比べ内向的で、サロンでかやの外だった少女との邂逅を果す。
そして、今も変わらずに果実を付ける樹木があるこの庭が好きなのだと、青年に告げる。
多少の記憶違いは勘弁ね