07/03/25 17:15:20 0
>>280
ちょっと調べたところによると
「通常一回の旅行用であった。このように、初期のパスポートは、現代のパスポートというより査証に類似しており、」
とあり、今のパスポートのように数年間使えるものではなく、使い捨てで渡航のたびに取得する必要があったようです。
また
「明治後半になって海外渡航者が急増し
旅券の発行が間に合わず旅券ナシで海外に渡航する者も多かった。」
とありました。
なので、万里子本人が、アメリカに行くと言って旅券を取得した後、イギリスにも行くためには
再度別の旅券を取得する必要があり、その際にはアメリカに行った際の旅券とは関係なく取得手続きをするため
卯野が持ったままでも特に問題はなかったと考えられます。
また、
「第一次世界大戦が契機となり、旅行者や滞在者の身分証明の必要が生じたため、
世界各国でパスポートに写真が貼られるようになり、
イギリスで1914年に採用されたのが最初で、日本では1917年(大正6年)から写真が貼られるようになりました」
とあります。
ということは第一次大戦以前は旅行者や滞在者の身分証明の必要が薄かったとも考えられます。
なので、いいかげんな扱いだった可能性もありますね。
ちなみに、写真添付が採用される前の明治時代のパスポートには、顔の特徴が文章で書かれていたそうです。
面長、とか鼻がデカイとか。