08/01/06 02:15:10 aYQP5Ele
加持「よう、遅かったな」
「先輩!なんであんなことしたんですか!?」
荒れた部屋に、響き渡る女性の声。
加持「ゼーレもキミを出してくるとは、意地が悪い。いや、なかなかに気が利くのかな?」
「質問に答えて下さい!」
加持「・・・そうだなあ。・・真実に近付くため・・・かな」
「なんですか?真実って?命よりも大事なことなんですか!?」
加持「ああ。少なくともオレの命よりはね。・・・さあ、早く撃てよ。
オレにキミは殺せないし、どうせ死ぬならキミに、な?」
「カッコつけないで下さい!私が、どんな気持ちでッ・・・!」
加持「すまんな。キミにまで迷惑をかけて。けど、これ以上話しても、ツラくなるだけだ。さあ、早く。」
「・・・・先輩。私と一緒に、逃げませんか・・?そうですよ!先輩のチカラなら、逃げ切れますよ!」
加持「じゃあキミは、どうやってオレを見つけたんだい?」
「ッ!それは・・・・」
加持「そういうことさ。ありがとな。お前はホントにいい奴だ。・・・いい後輩を持って、オレは幸せだ。」
微笑みながら腰に差した銃を抜く、男
加持「・・・本当にすまない。ミンナにさ『スイカ、食わせらんなくてスマン』て、伝えてくれ。
・・じゃあ、サヨナラだ。」
「エッ?」
ズダァァァアン
荒れた部屋に、響き渡る銃声